2018年8月31日金曜日

8月31日





止まない雨はない〜


父は悲しみの日々を越え
「死んじゃう」が
口癖だった日々を越えて
元のやさしい父に戻ってきた


父にとって
ラッキーだったことって
何だろう?

まだよくわからないけど
生きていて良かったと
父が思えたらいいな


娘はただ見守っているだけだけど

父という自然が
移り変わるがままを



2018年8月30日木曜日

8月30日




父が震えていた
泣きそうな顔をして

思うように
動けなくなってしまったことが
辛そうだった


父がパタリと
仕事に行けなくなったのが
去年の8月

鬱とパニック障害だと思われた

休んでいたら良くなると思っていたら
しばらくして母が倒れた

レビー小体型認知症の症状が出てきた

ずっと支え合ってきた
母が亡くなった


この一年の間に
家族の誰より受け入れがたい
変化を味わっているのは
誰よりもその辛さを見せない
父なのだった


父はやっぱり
泣かずに乗り切った

泣いたらいいのに

でも気づかないふりをしてあげて
代わりに泣いてあげておいた

早く9月になって10月になって
11月になっちゃえばいいのに


2018年8月29日水曜日

8月29日




前回の5日目は
早めに眠りだしたからか
今日は5日目なのに
朝から眠り続ける父

正確には4.5日サイクルのようだ

ということで
私は出かけられる日
ということになる


お天気がどんよりだからか
こころも晴れないのだけど
半ば強制的に出かけてみる

また父が起き出してきたら
ゆっくり出かけられなくなっちゃうから
気分転換しておかなくちゃ


朝の散歩をしていたら
鎌倉ならではの
野生動物に遭遇

頭の上を
通り過ぎていった


リスはひとりで生きてるんだな

目の前のことだけ考えて

恐れを感じたりするのかな

愛ってどんなか
知っているのかな

2018年8月28日火曜日

8月28日




認知症が今以上進行しない予定の父

珍しく3日目の昨日から
居間に降りてきて半寝状態
4日目の今日は
朝からごはんをモリモリ

わけのわからないことを言ってるので
聞き返したら
これはオージーイングリッシュだよ
とか言う
どう聞いても日本語だったけど

確かにオージーイングリッシュくらい
聞き取りにくい


せっかくの4日目なのに
座ってボーッとしているし
私との会話もワンパターンなので
リハビリに来てもらうことを提案してみた

家族以外の人と交流するのは
父の脳みそに良い刺激になるだろうし


ボーッとして動かないうちに
寝たきりになって生きていくより
動いてポックリいく方がいいじゃん
リハビリやってみようよ
と言ってみたら

やらないよりやった方がいいね
と言ってくれた

早速ケアマネージャーさんに電話して
手配してもらうことになった


独特のサイクルで生活してるので
うまい具合に当てはまると良いのだけど

さてどうなるか
やってみるしかない

やったらやったで
大変なこともあるだろうけど

もう今の生活に
飽きちゃったんだもの

私の脳みそにも
刺激を与えないとね


2018年8月27日月曜日

8月27日




とある日
夏休みで混み混みの江ノ島

どうしても海を見て気分転換したくて
渋滞覚悟で行ってみた


そのまま渋滞に流されて
由比ヶ浜まで海岸線を走った

高校生の時
この辺りのBARでバイトしていた

通うことも含め
どうやってやってたのか
本当に不思議

後から思い起こせば
どうやってやってたのか
不思議に思うことがいっぱい

そしてあれをやってたことは
なんだったんだろう
というようなこともいっぱい

あれをやってたから
今の自分がある
と思えること
そういうつながりは
そんなに重要なのだろうか

過去と全然関係ない今があっても
それはそれでいいよな


全て忘れてしまうかもしれない

振り返る間もなく
突然終わりが来るかもしれない

あれはなんだったんだろうって思いながら
新しい日を生きなきゃいけないかもしれない

終わらせたくたって
終わりが来ないこともあるし


渋滞にハマったとしても
海を見たかったら
見にいけば気が晴れる

外に出れる時間は限られている

タイミングを逃さず
しっかりつかんでいこう



2018年8月26日日曜日

8月26日




新しいパソコンがやってきた

8000もの過去の写真が
保存してあったので整理していたら
山の家にいるみたいな気持ちになった


せっせとパンを焼いて
えみちゃんのランチがおいしそうで
パン屋なのに
お米の写真がたくさんだったり
合間には大雪が降ってたり
村のみんなと宴会したり

思いっきり生きていた日々

いつも誰かが褒めてくれて
いつも誰かがけなしてくれて
いつも誰かの気持ちを受け取っていた

ブワッとふくらんだ何かが
弾けて点になった

自分ひとりだけの点

またここから
ふくらんでいくのだ

縦横無尽なパン屋だと
言われたかのごとく


今日は24時間テレビに励まされた

チャレンジするっていい


2018年8月25日土曜日

8月25日



父の5日間サイクルの1日目の始まり

5日目のピークに疲れ果てて
1日目はただただ眠り続ける

ごはんは1日で
玄米粉のトーストが1枚と
手作り野菜ジュース1杯
確実に食べられる物は上記のみ

おかゆやスープなども受け付けない

他は喉に詰まってしまうのだと

飲み物もほとんど飲まないので
心配になるけど
体力が戻ってくると
自分で食べたい飲みたいと言ってくるので
今のところ大丈夫みたい

そんな感じで
2日目もほぼ同じように
眠り続ける


明日からまたケンチャンが
お義母さんの絵の展覧会で
愛媛にしばらく行ってしまうので
父も寝てるし  映画を観に行かせてもらった

今  一所懸命走ったり
一所懸命泳いだり
一所懸命生きたりすることが
未来につながっているというお話し

少し前に読んだ
今の自分は
もうすでにある未来に向かって
進んでるんだという内容の本と重なって
それって
自分が思い描く未来のために
今どう行動するべきか
ということなんだな
とつながり

文句ばっかり言ってないで
行動しよう
行動しながら考えよう
って少し前に聴いたラジオにまで
つながっていった

前向きになれる映画だった
音楽がすごく良かったから余計にかな♩


2018年8月24日金曜日

8月24日



台風のせいか
からだがグッタリとするので
昼寝をしようとウトウトし始めると
ニコニコでご機嫌な父が話しかけてくる

今日は5日サイクルの5日目

5日目がピークに元気な日で
一階の居間に降りてきて
チンプンカンプンな話しをしてくれたり
テレビを観たり
ごはんやおやつをたくさん食べるのだけど
最近は5日目の午後には
疲れて下降し始める


たまのご機嫌な日くらい
一緒におしゃべりしたり
父のしたいことをさせてあげたいけど
自分の不調と重なると
こころを穏やかに保つのは
なかなかの綱渡りになる

でも父は  私が荒れ荒れモードでも
多分あんまり気にしていない

5日に一度のご機嫌さが
バッドバイブレーションもはねのける

だから私は
父がご機嫌な時はいつでも
父をヤイヤイ言って怒っても
その後気持ちを切り替えて
何事もなかったかのように
笑うことができるのかもしれないな
と今日気がついた


ご機嫌さんは弾き飛ばす

怒りも恐れも涙も

そしてご機嫌の渦に巻き込むんだ


2018年8月23日木曜日

8月23日



認知症が今以上進行しない予定の父

今日はクッションが猫に見えていたようで
猫がいるよ  と言って
クッションをチョンチョンと触っていた

悲しさをもうすっかり通り越して
面白いやらかわいいやら


幻視モードのパーセンテージが
高いか低いかくらいで
あとは安定して5日周期のサイクルに
不思議とすっぽりはまっている父

今日は4日目
久しぶりに夜ごはんも後回しで
お客さんの相手をがんばっていた

明日が一番元気な日
今回は幻視モードが強そうだけど
台風が来てるので
徘徊は阻止できそうだ

徘徊が頻繁な方は
台風でも出て行ってしまうのかな


父は本当に楽だと思う

私のレベルに合った楽チン介護
明日も低いハードル飛び越えよう


2018年8月22日水曜日

8月22日



暑い夏が逆戻り

スイカに梨にぶどうに桃に

甘くてジューシーなものを
代わり番こに食べて
すごくおいしく感じるのは
やっぱり暑さのおかげさま

北海道にいた頃は
夏もからだが冷えていて
スイカなんて
ちっともおいしく感じなかったもの


父の仕事のパートナーさんは
私に隠して
父に甘いお菓子を渡そうとする

きっと父は本当は食べたいのに
私が食べさせないようにしてると
パートナーさんは思い込んでいるのだと思う

実際認知症に砂糖は良くないようなので
なるべく食べさせないようにしてる

パートナーさんにもそのことは
伝えてあるんだけど
父は本当は食べたいんだろう
娘が食べさせてくれなくて
かわいそう  と思っているのだろう

でも
父はこっそりお菓子をもらっても
こんなすごいの食べられないよ  と
すぐに私に渡してくる
今回はあんこがいっぱいの
どら焼きだった

でも確かに
本当は甘いお菓子が食べたい父

今回はどら焼きのことを
ちゃんと覚えていて
2日間寝込んでた間
待ち望んでいたのか
復活の今日
どら焼きが食べたいと言ってきた

小さく切ったどら焼きを
10時のおやつにうれしそうに食べて
夜ごはんのデザートにも食べた

私はグルテンアレルギーの治療中だから
残りも全部パパのだよ  と言ったら
うえーと変な顔をしつつも
うれしそうだった


父の甘いもののおいしさは
少ししか食べれないことでのおかげさま

これで良いのだ


2018年8月21日火曜日

8月21日



弟家族が来てくれたけど
何をしたら良いのか途方にくれていたら
ちょうど友達が連絡をくれたので
すごく久しぶりに泊まりに行ってきた

時間を気にせずおしゃべりしていたら
頭が冴えて寝れなくなり
その上早く起きてしまって
寝不足のまままたしゃべるしゃべる

これだけ話題の尽きない友達は
私には他にほぼいない

ほんの少しでも
いてくれて良かった



おなかいっぱいしゃべって
家に戻ったら
ケンチャンが帰ってきていた

クーラーのきかない車が暑過ぎるので
夜通し走ってきたそうで

子供達が騒ぐ声に包まれて
クタクタのぞうきんみたいになって
力尽きて寝落ちしていた


ケンチャン  今日から鎌倉に移住


2018年8月19日日曜日

8月19日



また突然  弟家族が
私を息抜きさせようと来てくれた

突然過ぎて
明日からの二日間をどう過ごそうか
考えだすと頭の炎症が悪化する

とりあえず今夜は
かつて弟の部屋だった場所で
寝てみることにした

隣の部屋には父が寝ている

ちょっと寝てはしゃべり出す

夢と現実が混ざってしまうみたいだ

いつものパターンなら
夜中に着替えたり
お菓子を食べたりしているようだけど
今夜に限っては隣にいるので
良い夢を見て眠っていてほしいな


最近自分が自己中でわがままなことが
ようくわかってきた

わがままって良くないことだと思っていたけど
そうでもないことにも気がついてきた

誰かを傷つけたり
困らせたりしないように
わがままに生きること

まだ雲の中の手探り状態だけど
これはやってみる価値あるぞ


空には半月

あらゆる思想がグレーなところにある
今の自分にぴったりの夜


2018年8月18日土曜日

8月18日



認知症が今以上
進行しない予定になっている父

暑い暑いと言って寒そうにしたり
この季節の変わり目に
とってもややこしい

実際には本人が
本当によくわからなくなってるみたい
どんな服を着たら良いのか
どれくらいの厚さの布団をかけたら良いのか
本当にわからないみたいだ


人のからだのことだから
私にも判断が難しい

だから毎日天気予報とにらめっこして
朝晩の気温の変動とかに
注意しながら室温管理をしている

管理がうまくできてないと
パニックを起こすので
今朝の気温の低下はドキドキだった


だけど今朝の父は違かった

父が起きる前に
そっと部屋を覗くと
バスタオル2枚とタオルケットを駆使して
自力で寒さをしのいで寝ていた

写真を撮って見せたかったくらいに
きれいにツギハギしてあった

そして普通に起きてきて
普通にたくさん朝ごはんを食べた

今日は幻視のお客さんが多かったけど
さほど影響も受けず
おいしそうにチョコ味のプロテインを飲んで
のんびりと1日を過ごしていた


母の弟さんが電話をくれて
父の認知症が進行していないと話したら
安心してるんだね
と言ってくれた

父はなんだかんだ
ごちゃごちゃ言うけど
根っこでは本当に
安心してるのかもな  と思った

そりゃそうだ
こっちは全力で
父を心配させないようにしてるもの
それが実っているのならうれしいな

ということで
やっぱり父はこのまま
進行しないことになりそうだ


2018年8月17日金曜日

8月17日



パソコンが壊れて
写真は少しの間お休み

またいつの間にか
ブログに載せるための写真
を撮るようになっていた

自分の好きな写真を撮るために
写真を撮る  に戻そう

すぐに目的を見失うのが悪い癖


お友達が教えてくれて興味を持ち
遅延性アレルギーの
血液検査をやってみた

遅延性アレルギーは
即時性アレルギーと違って
症状が数時間後  数日後に現れたりするので
自分で特定するのは難しい

何が原因なのかわからない湿疹とか
からだの不調を感じていたので
ちょっとでも手がかりがほしくて試してみた


そしたら思いっきり
グルテンアレルギーだった

大麦  小麦  ライ麦もスペルト小麦も
しっかり高反応だったけど
グルテンがダントツ振り切っていた


私がパンを焼く目的は
こころとからだにやさしいパンを食べてもらいたい
というのが始まりだったけど

いつの間にかその目的は
せっせと生活のためのパンを焼く
になっていて
いつの間にか私のからだは病んでいた

父と母が倒れて
強制終了することになったけど
そうでもなかったらがんばり続けちゃって
私まで倒れていただろう

父と母のおかげで
私のからだは救われた


またおかしなことにならないように
ちゃんとリベンジしないとな

ひとまずは少しの間
グルテンを摂らない生活をして
長年一番不調を感じている
脳みその調子を整えたい

炎症を起こしてるに違いないもの!

父の介護をしているのは
きっかけにすぎなくて
すごく大事な時間を
過ごしているんだということ
日に日に実感する
秋の始まり


2018年8月16日木曜日

8月16日




ご近所さんの玄関先を盗撮

なんともかわいらしい植物が
ずらずらっと塀の上にも並んでる

植物が大好きなのがうかがえる

山の家にいた頃は  外が植物だらけなので
家の中に植物を置こうと思わなかったけど
街に住んでると  観葉植物に
愛おしさを感じる気持ちが良くわかる


ケンチャンがまた
山の家に帰った
最後の片付けをしに行ってくれた

片付けが終わったら
新しい家族が
山の家に住んでくれる

おうちが喜ぶのがすでにわかる家族

とてもありがたいこと



私がケンチャンの立場なら
ひとりで山に住んでた方が楽だろうと
別居生活してたかもしれない

だからケンチャンには
無理をしてほしくないと思っていたけど
ケンチャンは鎌倉に住むことに決めてくれた

ケンチャンの体質的に
街暮らしは厳しい

ご苦労がすごく良くわかるだけに
感謝の気持ちでいっぱいになる


山の家の片付けが終わって
ケンチャンが帰ってきたら
ふたりでしっかり
鎌倉の子になってみよう

かなり山側だけどね



2018年8月15日水曜日

8月15日




終戦の日

テレビでは天皇陛下が
平成最後の追悼式をしていた


父の父は
パプアニューギニアで戦死した

父はお父さんに会ったことはなく
女手ひとつで育てられ
貧乏だったので小さい頃は
人ん家の物置で暮らしてたらしい

どんな気持ちで
暮らしていたんだろうな


介護をしていると
みなさん口を揃えて
自分を大事にしてね
と言ってくださるので
自分のことばっかり考えてると
どうしてもこころを満たすことに
限りができてしまう気がする

自分の周りの人達のために
自分を大事にする
と考えるとしっくりくる


国のために死ぬとか辛すぎる
ひとりひとりが
近くにいる大事な人達のために
自分を大事にできたらいいのにな

そうやっていたら
これから何が起きても
自分の人生において
腹を据えて
後悔のない選択が
できるんじゃないかな

他の人はどうであれ
まずは自分でやってみよう

そんな記念日


2018年8月14日火曜日

8月14日




抜き切れなかったガスに
父が飛ばした火花が引火して大爆発

爆発しても
家族ってやつは
何もなかったかのごとく
普通の顔して話し始める

そうじゃない将来もあるかもしれないけど
今はそうであることがありがたい


父に爆発すると
ちんぷんかんぷん言ってるのが切り替わり
まともになって返してくる

脳が  ちゃんとしなきゃ!
ってなるのかな

それとも困った娘だ
とお父さんに戻るのかな

私は思春期に父が大嫌いだったので
父にキレる度に
その頃のことを思い出す

そーとー困った娘だったはずだ


これからしばらく
躊躇することなく父の脳を刺激して
認知症の進行を止める試みを
実験してみようと思う

父の認知症はこれ以上
進行しないことになる

そのイメージならできる

人の可能性は無限


2018年8月13日月曜日

8月13日




大阪から
ご当地お菓子が届いた

愛情がいっぱい


何をやっても抜けない空気が
パンパンになってきて
持て余している

お菓子をやけ食いしそうになる手を
引っ込める

いちいち苦しんでもいられない
これからもたくさん
こういうときがやってくる


自分に一番ぴったりの
ガス抜き法を見つけるチャンス

今までやってたとか
誰かがやってるとか
全然違うところで見つけたい

わくわく


2018年8月12日日曜日

8月12日




秋の乾いた空気になってきたと思ったら
ジメジメムシムシし始めた

そうか  まだお盆前だった


母のところに
おいしいお菓子とか
お花とか  果物が届く

そうか  初めてのお盆には
そんな風にしてみんな
亡くなった人を想うんだな


長野から送ってもらった
お盆に飾るちょうちんが
明るく灯り続けて1ヶ月

部屋に溶け込んで
やわらかな光があったかい

お盆が終わっても
そのままつけておきたいな

そういうのは一般的に
どうなんだろうか


2018年8月11日土曜日

8月11日




2ヶ月前に咲いていた花が
また新たに咲いている

雑草には
いろんなサイクルがあるんだな
たくましさゆえなのか


父のサイクルも
不思議な安定感を保っている

今はまた
ケンチャンが山に帰っているので
なかなか出かけられなくて
モンモンとしていたのだけど
昨日から寝込んでいて
全然起きないので
今日はお昼を食べさせてすぐ
寝たところを抜け出して
鎌倉にブラブラショッピングに行ってきた


バスを待っていたら
シャンとして小綺麗なおばあちゃんが
話しかけてきた

早くにご主人を亡くされて
お墓参りの帰りで
ダンスをやっていて
88歳だというんだけど
姿勢もスタイルも良く
お茶目なおばあちゃんで
とてもそんなお歳には見えなかった

村のおばあちゃんを思い出した

村のもうすぐ88歳のおばあちゃんも
すごく元気で
朝目覚めたら布団の上で
体操をしてから起きるというので
私も真似して時々やっている

今からやっても
あの元気さには追いつけないと思うくらい
お見事な若々しさなんだけど

どうしてるかな
ハマちゃん
ほんまにぃ〜


こっちは5月に撮ったもの


2018年8月10日金曜日

8月10日




見ていると
モヤモヤのこころが
癒される


みんな  私が側にいて
父は幸せだって言ってくれるけど
私は側にいるだけで
サボってばかりいるので
父はそんなに恵まれていないと思う


昨日も2週間お風呂に入ってない父に
お風呂に入ろう!とうながしていたら
「入るから頭洗ってくれる?」
と聞かれて
絶対やだよー!!と断った

ただでさえ父の頭を洗うなんて
抵抗があるのに
2週間洗ってない頭なんて
私には恐ろしくて触れない


20年ずっと手でパンをこねていたら
手の感触が敏感になり
そして手が潔癖症になり
手で触るものに過剰反応するようになった

その上匂いにもすごく敏感だ
職業病というか
なんというか

昔はユースホステルのバイトで
素手でトイレ掃除とかしてたので
やっぱりずっとパンを焼いていたのが
関係あるのだと思う

言い訳でしかないけど
急には切り替えられない
すごく高いハードルだ


父はムッとして
でも何も言わなかった

私はまた泣きたいくらい
自分が情けなくなるけど

今は自分を責めない

介護にガチで携わる人達は
本当にすごいと思う
こころから尊敬する


私が手伝わないことが
父のためになりますように


2018年8月9日木曜日

8月9日




昨夜は台風も父も
なんとなく過ぎ去って行ったけど
私のこころはぐるぐると渦巻いた

父のわがままが
時々許せない時がある

怒って泣いたら
すぐに謝る父
かわいそうになって
ますますこころをかき乱す

でも
その後しおらしくなり
ごはんもごちゃごちゃ言わずに
食べてくれるようになり
本音をガツンとぶつけるのも
たまには良いなと思った


相手に求めない  とか
自分が変わるしかない  とか
認知症の父が相手だと
すごくわかりやすく
自分が穏やかで元気でいたかったら
即実行するしかない

父はうまくいかないことは
自分以外の誰かや何かのせいにする
そういうのは大なり小なり
あるもんだと思うけど

それによって苦しいのは
本人なのだけど
こちらのせいにされて
一緒に苦しむ必要はないよな

それでも
濡れ衣着せられても
すぐ乾いちゃうくらいに
風通し良くしておくのには
まだまだ修行が必要だ


本当に今の状況は
私の人間性を育ててくれてるとしか思えない

なかなか家から出れないので
からだもフクフク育ってきちゃったけど
こころの方もふくよかに
豊かなお肉で人びとを
包み込める人間になりたい



2018年8月8日水曜日

8月8日




台風が近づいているようで
いつも以上にすごい引力
からだが重くて
布団から起き上がれない

最近マイブームの
柑橘ゼリーをタップリ作って
布団の上で食べてみたり
ピアノの音を聴きながら
布団の上で舞ってみた

泳いでるみたいで気持ちいい


姪が貼りつけていってくれた
てるてる坊主のおかげか
雨も風も  今のところ穏やか

父もウロウロしてるけど
今はまだ穏やか

台風と共に
今夜が山場になりそうだ

今のうちにゴロゴロしながら
山場の舞のスタンバイしておこう


2018年8月7日火曜日

8月7日




ここは鎌倉と言っても
鎌倉のメインストリーマーからは
鎌倉に入れてもらえないような
鎌倉の外れ

ちょっと歩くと藤沢市と横浜市に出る
ゴールデントライアングル地帯

住宅街だけど
藤沢と横浜の境目辺りには
まだ農地が残っている

今日はいつもながら突然
弟家族が来てくれて
お嫁さんが父の行きつけだった果樹園に
散歩がてら連れて行ってくれた


生まれて初めて通る道は
車が通れないくらいの細い坂道が続いていて
静かで散歩にもってこいの雰囲気

こんなところに?というような
住宅街の真ん中に
とても大きな果樹園があった

ケンチャンと私が
北海道にいた頃から
父が毎年送ってくれてたのは
ここの梨だったのか
巨峰もすごくおいしいんだよな

これからは自分で買いに来て
父に食べさせてあげるんだな


小さく小さく
たくさんのことが変化していく

時々寂しさに浸りたくなる

でもまあ
そんな風にしてるより
今目の前にあるありがたさに目を向けたら
けっこう楽しい毎日なんじゃないか

弟の子供達を
元気をふりしぼってかわいがる父を見て
父だってそれでも
幸せだよなあ
と思った



2018年8月6日月曜日

8月6日




今まで一度しか起きなかったことが
二度起きるまでは受け入れられた

しかし三度となると
これから先
ずっと起こり続けるのか
みたいな恐れが湧いてくる

なにせ相手は
進行しているものだから

いつもそうなんだよな
ゾゾゾッとして
不安になってしまうんだ
ということに気づき
いや  三度あっても
四度目から永遠になるとは限らない
と自分に言い聞かせて
三度目に挑んだら
父の勘違いで
三度目すら起きていなかった

という話し

なんかすごく解放された気分になった



2018年8月5日日曜日

8月5日




平和でご機嫌な一日を過ごし
気持ち良さそうな顔をして
寝てる父を見届けて
昨日は私も早く寝た


しかし夜中の12時過ぎに
一階に降りて来た父
弟はどこだ
と聞いてくる

弟は家族と箱根に住んでるよ
と答えたら

母はどうした
と言うので

死んじゃったよ
と答える

そうか  そうか
なんかおかしいね
と自分で気づいて寝床に戻る


しばらくしたら
また降りて来て
靴を出して出かけようとしている

今  夜中だよ
と言うと
そうか  と言って
それでも弟が来ると言い張る

こんな夜中に誰も来ないよ
と説明したら
どうにかわかってくれた

そんなやりとりをもう一回やって
やっと寝てくれたら
今日はまた泥状態で起きれない


記憶障害もないし
徘徊もしなくなったと言った途端に
ひっくり返してくるな

ツメが甘いんだよ〜〜
コーヒー豆屋さんのツッコミが
聞こえてくるようだな




2018年8月4日土曜日

8月4日




今日は幻視モード全開で
ご機嫌な父

やさしい言葉をかけてくれるし
やる気もある

たまのこういう1日で
介護疲れが吹き飛ぶ


今日は脳の働きが良かったようで
いろんな話しができた

父のレビーの不思議なところは
記憶障害が目立たないところで
いつも昼と夜がわからなくなったり
自分のいる場所がわからなくなったりするのに
話したことはちゃんと覚えていたりする

まだまだ私の知らないことも
教えてもらえるし
未来への計画も立てられる
(実現するかは別だけど)


月に一度くらいしかやってこない
今日のような日には
たくさん食べて
たくさん飲んで
たくさん楽しんでもらいたい

どこかの花火大会の音がする

湘南は今の時期
いろんなところで花火が打ち上がる

私の頭には花が咲き
父の頭には花火が打ち上がる

たまにはそうゆうのも
情緒があっていいもんだ


2018年8月3日金曜日

8月3日




ただのモジャッとした草かと思っていたのに
きれいな花が咲いたりする

知らない人から見ると
全くの想定外

知ってる人にとっては
当然のこと


草は
それを知られてようが
知られてなかろうが
誰かが見ていようが
誰も見てなかろうが
しっかり自分の使命を果たす


人間は
一番きれいな時に
それを見つけて喜ぶ

花が咲くなんて知らないと
余計に喜ぶ




2018年8月2日木曜日

8月2日




最近のテーマ

素直に生きる

本当にこころが動くことって
自分にとってなんなんだろう?

まずはそれを調査することから始まる

自分では認めたくないような
ダサイこととか
たくさんありそうでちょっとコワイ

まあ  いろいろ実験してみようと思う



父がブーブー言うと
私は自分に文句を言われているのかと
時に傷つく

でも父は
「正直な気持ちを言ってるだけだよ」
と言う

昔お世話になった人が
「正直者は人を傷つける
素直になりなさい」
と言っていた

父の正直は
誰かを傷つけるつもりで
言っているわけではない
というのはわかる

ただ  相手がどのように受け取るかを
配慮できないだけなんだ


受け取る側によって
正直もただのひとつの意見になる

私も正直をそのままに
聞けるようになりたい

「何?  ごはんがマズイ?
まあ  しょうがないよね〜」

とか

マズイって
素直に傷つくので
どうやったって苦しまぎれだけどね


2018年8月1日水曜日

8月1日




成長って
わかりやすい場合と
わかりにくい場合が
あるんだな

速度がそれぞれ
違うんだから
比べたってしょうがない


でも同じような速度の人に会えるのは
うれしいものだ

早かろうが遅かろうが
それはどっちでもなんでも良くて

一緒に成長していけるんだものね