2019年7月31日水曜日

7月31日




一昨日ケアマネージャーさんが来てくれたので
父の現状を相談すると
月に2回 往診の先生に来てもらうことを
提案してくださった

今までレビー小体型認知症に詳しい
心療内科の先生にお世話になっていたけど
初診で一度だけ診てもらっただけで
あとはケンチャンや私が
報告をしに行ってるだけだった

今後は定期的に往診に来てもらい
把握しておいてもらえたら安心なので
新しいクリニックに移行する
手続きを始めることにした


昨日は看護師さんの日だったので
そのことを伝えると
父の現状はそこまで深刻じゃないと言われて
ズコッ(古いかな)となった

経験あるひとの目から見ると
全然見え方が違うんだよな

それなら尚更
今後はプロに診ていってほしい

自分が取り越し苦労してたんだって
愚かに思うより
もうそんなエネルギーの無駄遣い
しないで他のことにエネルギーを使いたい


今すぐ必要じゃなくても
急に必要になったときのためや
いづれは必要になることも想定して
そのまま手続きを進めることにした

はあ〜〜
重たかった荷物を下ろせた感じ

助けてもらうって良いもんだ

これからは
できない自分を責めるより
助けてもらえることに感謝して
楽させてもらって生きよう◯


2019年7月29日月曜日

7月29日




父がごはんを食べれなくなり
私のストレスは急速的に高まっていた

作ったものも買ってきた介護食も
見た目で判断されて
口もつけてくれないと苛立った

お笑い事務所の件みたいに
何が原因で苛立っているのか
わからなくなって
父の行動や言葉に傷つき怒り
最後には意地悪な娘にされて
悲しみで疲れ切ってしまう


疲れ果てて動けなくなり
自分のこころをただ見ていたら
わかったぞ
命に関わるから
私には荷が重すぎるんだ

ごはんを食べない
水分も摂らない

熱帯夜にダウンジャケットを着て
寝てしまう

眠り込んで痰を自分で吐き出せない

もう前みたいに
放置しておけなくなってきた


その上 もう父は
自分の気持ちしか感じられなくなった

私が悲しもうが苦しもうが
知ったこっちゃない

怒ってる娘となんて
一緒にいても苦痛でしかない


薄氷みたいなハートの私に
夏が越せるのか

クーラーの中で
氷が溶けないようにしてるのも
そろそろ限界

また笑える方向に
自分でちゃんと持ってかないと


2019年7月27日土曜日

7月27日




父が全然ごはんを食べなくなり
せっかく丸くなってた顔が逆戻り

おやつも食べないし
飲み物をかろうじて飲んでいる

今までもいろんなときがあった

そのうちまた
まあるい顔になってくると良いけど




昨日は親戚みたいな友達と
東京の Karuna に行ってきた

Karuna は今月いっぱいで休業
千葉に移転することになった
移転というか 千葉に帰るのだ

Karuna夫妻の千葉の工房も
とても明るく気持ちよく素敵なところ

9月くらいには再開するようだし
またそちらに遊びに行くのも楽しみ


休業前に友達と一緒に行けたのも
念願叶って良かった

休業前の東京店が
たくさんのお客さんに愛されて
老若男女 特にお母さんと子供達が集まる
とても居心地の良い場所になっていることを
しっかり見てこれてうれしかった

なんだかちょっと寂しくもあるけど
これからたくさんのおいしいお菓子が
日本中に届けられることになるだろう


それにしても Karuna って
幻みたいな店になるのが
定めなのだろうか 笑


2019年7月25日木曜日

7月25日




うちにはずっと
掃除をするひとがいなかった

父は仕事人間だったし
母は車椅子だったし
弟家族は常に子沢山

特に私が鎌倉に戻ってくる前の数年は
誰も掃除しなかったろうから
家の中はどこもかしこも
すごく汚れている

私はこの汚れた家にいるのが
とても居心地悪かったけど
去年は掃除する気力もなく
今年の梅雨のカビたちに背中を押され
ようやく一日一箇所
掃除をするようになった


山の家にいた頃も
一日一箇所掃除できたら
なんとなくおうちを綺麗に保てるかな
と思っていたけど
パン工房の掃除で精一杯で
なかなか思うようにいかなかった

今はものすんごく時間があるので
思ってたようにできるようになり
頑固な汚れが染み付いてる家なので
そうそうピカピカにはならないけど
それなりに良い気分でいられるくらいに
掃除できるようになった


大雑把な私が
パン屋さんをやっていた頃から
いつも自分に言い聞かせていたこと

掃除はいかに綺麗にしたかじゃない
綺麗にしようと思う気持ちが大事なんだ と

まあ ちゃんと綺麗な方が良いのだけど

綺麗も突き詰め過ぎると疲れるし
そのときそのとき
優先すべきことも違かったりするので
ほどほどに綺麗にしておけたら
良い気分でいられるから
いつも掃除ができるこころを
保てるようでありたい


2019年7月24日水曜日

7月24日




ケチャップ作りたい〜と伝えたら
玄米さんが野菜便の中に
トマトをたくさん入れてくれた

テレビに気を取られて
腰を上げるのに時間がかかったけど
無事においしいケチャップができた◯


久しぶりの達成感
うれしいな

そうか 今の生活の中には
達成感がないんだ

達成感のない生活
自分にとって良いのか悪いのか
もう少し味わってみよう


2019年7月23日火曜日

7月23日




梅雨明けの兆し

それはそれで 暑い



今日も看護師さんの日だったので
父のわがまま放題について聞いてみたら
水類が飲めないと言うときには
無理に飲ませなくて良い
とのことだった

丸一日くらいなら大丈夫だと

それより室温など外の環境を
整えたら良いとのこと

そうか 飲ませることばかりに
一生懸命になり
他にも解決策があることが
見えなくなってしまった


責任を感じて
一生懸命になり過ぎると
見えなくなってしまうことがある

その上一生懸命の裏側に
被害者意識や
めんどくさい気持ちがあると
自分がやってることを
正当化してしまう

めんどくさいのにがんばってるんだから
こんなにがんばってる私はえらい
そして
受け入れられない私かわいそう
となる

そんなんじゃあ
相手の気持ちはわからないし
ただでさえしんどい思いをしてる相手も
たまったもんじゃない


ひとのお世話をするって
良いことばかりじゃないけど

めんどくさいことになったときが
大事なときなんだよな


2019年7月22日月曜日

7月22日




昨日は父が寝ていたし
最近食べてばかりで運動不足なので
散歩に行こうと電車に乗って
北鎌倉の明月院へ

暑くて家を出るのが遅過ぎて
着いたらもう閉まってた

閉まってたから入り口もわからず
どんどん奥まで歩いていってしまって
良いウォーキングになった

帰り道に円覚寺にも寄って

せっかく鎌倉に住んでて
その上暇なのだから
散歩がてら観光してみるのも良いな




久しぶりに飲まず食わずで眠り続ける父
私が寝る時間になっても起きてこないので
起こして経口補水液を飲ませようとすると
嫌だ 飲めない とゴネてきた

経口補水液も飲めないし
ゼリー状になったものを飲めないと言う

聞いていると
ただのわがまま放題だ


自分の感情だけで生きてるひとに
付き合ってられない
と思う

父がそれで良いなら
放っておきたいのに
それができないもどかしさ
ああ めんどくさい

自分以外のことに
責任を持たないといけないなんて
めんどくさい

社長になるとか
何が良いんだろうな
めんどくさい以上の良いことがあるのだろうか



2019年7月19日金曜日

7月19日




今日も朝から苦しがる父

もうこれで最後かも。。
と言うので
それはないわ。。
と返すと
わははと笑ってくれるようになった


こんなにムシムシしてるのだもの
健康なひとでも息苦しい

外は強い日差しと共に
雨が降っている
村のおかあさん達が
狐の嫁入りやと言っていたやつだ


天気予報では
来週には梅雨明け

今年は冷夏だそうで
喜んでいてはいけないことも
あるのだと思うけど
去年の夏が厳しかったので
冷夏くらいがありがたい


夏は遊んじゃおうと思ってたけど
いざ夏になってみると
散歩に出るのも夕方になってから

父と一緒に家で大人しくしてるのが
ちょうど良いくらいだな


2019年7月16日火曜日

7月16日




きっと母の好みだったんだと思うけど
なぜかうちにはいつもソテツが植えてある

ソテツは恐竜時代から地球を見てきた
生きた化石らしい

そんなソテツの花が咲いた





今日は看護師さんの日

夜も眠らず今朝まで
幻視のお付き合いで忙しくしていた父は
看護師さんが来る頃には撃沈

血圧計ろうが着替えようが
うんともすんとも言わずに寝ていた


それでも看護師さんは
やさしく声をかけ続ける

父が眠っていても
記憶に残らなくても

1時間の間に
やることを見つけて
できること全部やって
電動自転車に乗って
帰っていく


2019年7月14日日曜日

7月14日




今日は朝から苦しがって
ごはんが食べられないと言う父

前に弟の奥さんから
父がたい焼きをひとつペロリと食べた
と聞いたのを思い出して
それ以来食べさせてないし
喜ぶかな と
近くのスーパーで買ってきた


たい焼きを渡すと
半分私に分けてくれると言うものの
食べれるだけ食べていいよ
と伝えたら
やっぱりペロリと全部食べた

ここ最近の父にとっては
一番ボリューミーな食べ物だ


食べたいものを思いっきり食べるのは
久しぶりなんじゃないかな

それが大好きな甘いものなんて
とっても幸せだったろう

夜ごはんを食べてくれないことも
容易に予想できるけど
たまにはそういうのも良いよね


甘党の私が介護してるのだから
しょうがない

私も久しぶりのたい焼き
おいしかった🐟


2019年7月13日土曜日

7月13日




今日は1日曇りの予報だったのに
夕方から雨が降り始めた

自転車でバイトに行ったケンチャンは
びっちょり濡れ鼠で帰ってくる

お風呂を入れといてあげようかな





梅雨は元気なひとも
からだがだるかったりするくらいで
父もずっとだるそうにしてるけど

その代わりなのかどうなのか
波が緩やかで 幻視が強く出てこない
ごはんも三食それなりに食べている
丸一日寝込むことが
梅雨に入ってから減っている


でもこないだは
早朝から床屋に行く気満々になり
シャワーを浴びて準備をしたけど
床屋がオープンする時間には
力尽きて寝てしまった

唯一の外出の床屋に行くほどのエネルギーは
なかなか湧いてこないようで
そろそろ4ヶ月家から出ていないことになる

もう2階の部屋まで調べ物に行ったり
階段を昇ったり降りたりもしなくなった

ずっと自分の部屋でじーっとしている
居間で座ってることもほとんどなくなった



私も今日は
居間のソファで昼寝をした

隣の部屋の父は静か過ぎて
存在感が全然ないのだけど
私はこの1年7ヶ月ずっと
父の気配を感じて生きている

この気配があるだけで
私は安心して昼寝ができる

山の家で出会う鹿みたいに
いてくれるだけで
寂しい気持ちにならずにいられる


2019年7月10日水曜日

7月10日




蛍光ピンク

昔ケンチャンは
蛍光色が大好きだった

若かったね




父はにっこり笑顔で
「今日初めて弱気になった」
と言った

ずっと強気のつもりだったんだ〜

日々弱気な発言ばかりしてるのに

全部忘れちゃえるのっていいね


そして全然
弱気な顔じゃないところがいいね


2019年7月8日月曜日

7月8日




草に埋もれるブランコ

なんか合成写真みたい




わざわざ昔のことを思い出して
また同じような気分になることに
私は人生のどれほどの時間を
使ってきただろう

楽しいこともうれしいことも
悲しいことも怒りも全部

家でぼーっとしてても
ごはんを食べてても
散歩してても
誰かとお話ししていても

ハッと気づくと頭の中は
今ではなくどこかにいて
何かを思い出している

ラクダみたいに
胃の中に入った食べ物を
また口の中に戻してもぐもぐしてるみたいに
何回も繰り返し噛み砕かないと
消化できない動物みたいだ


そうか 納得
そういう動物なんだ
反芻動物だったのだ

今を生きる
反芻動物なんだもん!て
開き直りたくなるけど
やっぱり人間なんだもの
反芻ばかりしてないで
スルッと消化して
はい 次!と
効率良く前に進んでいきたい

只今反芻脳の
切り替え鍛錬中


2019年7月6日土曜日

7月6日




散歩の途中 そこここで
枯れかけた紫陽花がすごくきれい




5月まで山の家に住んでいてくれた家族が
望んでいた土地におうちを見つけて引っ越して
次は村の仲良し家族が山の家を使って
楽しいことを計画してくれている

安心して家を空けていられる
ほんとうにありがたいこと


山の家はもはや
自分の家ではないのかも
と思うようになってきた

来年には父を連れて
山に帰るつもりだけど
それでもいろんなひと達が出入りしてくれて
みんなで父の話し相手になってくれたら
なんて心強いだろうと
今からすっかり安心している


考えてもどうにもならないことが多過ぎて
未来のことにやきもきしないようになってから
いろんなことが安心できる方向に
勝手に進んでいってる気がする

まあ 勝手に安心しちゃってるだけかも

安心してても不安でも
やることは同じ

ならば安心していよう


これはうちの庭の


こんなの初めて見た


2019年7月5日金曜日

7月5日




また父の歯の詰め物が取れてしまった

去年と同じところだったし
父がショックを受けていたので
また詰めてもらおうと
往診してくださる歯医者さんに電話すると
神経のない歯だし
痛くないのならそのままで良い
治療の必要はない
とのことだった


全然痛がってないし
歯医者さんがそういうのだから
大丈夫なのだと思うけど
父もそれならこのままで良いと言うし

でも自分の歯だったら
痛くなくても
詰め物が取れてポッカリ穴が空いていたら
なんかやだなーと複雑な心境になった


父の丈夫な歯に
父以上に執着する私

詰め物詰めるくらいなら
往診でやってもらえるけど
虫歯や神経の治療は
特別な歯医者さんにお願いしないと
往診では無理らしい

それはそうだろうな
と思うけど


これからどんどん歯がダメになって
フガフガしてる父になっていくのかな

想像したことが現実になるとかいうけど
父のフガフガは想像できないな
フガフガにはならないってことかな


2019年7月2日火曜日

7月2日




今日から寝込んでしまう予定だった父だけど
ちょうど看護師さんが来てくださり
おなかの調子など診てもらっていたら
便秘でおなかがカチカチになっているとのことで
便を出してもらうことに


昨日の夜の父はアクティブで
夜中3時半頃 頭が痒いと
シャワーを浴びたりしたので
絶対に今日はバタンキューだと思っていた

血圧は上が80くらい
体温も35度5分で
フラフラしている

そんな中 看護師さんに
いろいろ手を施してもらって
ひとまずおなかの中身が全部出た

ほんとうにありがたく
父もすごくがんばっていたけど
父にはとても大変だったようで
「どうしてこんなことになっちゃったんだろう」
と呟いて
父の目から
ポロリと涙がこぼれた

自分で便が出せないということは
とても深刻なことなんだな


当たり前にやっていたことが
どんどんできなくなっても
ひとはひとの手を借りながら
最後のその日まで生きていく

手を借りられるならありがたい
自分のときはどんなだろう

小学生の頃から
ずっと考えているけど
考えてもわからないから
考えなくなった