2019年9月27日金曜日

9月27日




今日は往診の日

前回から2週間が経ち
パーキンソンの薬の効果が出ているらしく
効果が出ているということは
パーキンソンの疑いがあるということで
特定疾患の申請をしていただくことになった


申請が通ると
医療費控除を受けられるので
今後安心して
いろいろな医療行為を
受けることができるらしい

例えば訪問看護のことも
今は介護保険で来てもらってるけど
医療保険に切り替えられるそうで
そうなるとその分の介護保険の点数が残るので
ヘルパーさんの利用を増やすこともできるらしい

そうなると訪問入浴やショートステイも
より利用しやすくなるらしい


レビー小体型認知症だけだと
特定疾患にならないので
対象にならないそうだけど
パーキンソンと診断されることで
申請できることになった

良かったのかどうかわからないけど
ひとまずお金の面では
安心できることになりありがたい


からだの面では
今日の父の血圧は
上が50代でみんなでビックリ
あんまり安心できないことがわかった

最近ヘルパーさんのおかげで
お風呂の気持ち良さを思い出してきていたのに
またしばらくお預けになっちゃうかもな


2019年9月26日木曜日

9月26日




10月は母のお墓参りに行きたい
でも弟は仕事をがんばってるので
代わりに父を見てもらえない
とのことで
父のショートステイを試みてみることに

今日は施設の方が
父の様子を見に来てくださった


今回の周期では
もう5日目だというのに
まだ幻視が出てこない父

一番ハイパーな日を見たいとのことで
来ていただいたのに
全然ハイパーじゃなく
ちゃんと座って笑顔で出迎えていた


しかし 父のご機嫌とは裏腹に
ありのままの父の状態を伝えると
難しそうな表情の職員さん

幻視モードのときにウロウロすることと
眠り込んでるときにごはんが食べれないことは
ショートステイにはネックになるようで
すんなりオッケーが出なかった


そうだよな
ひとりひとりに対応するのに
人数分の職員さんがいるのではないから
団体行動ができないと難しい

父の毎日は 全くのマイペースで
調和できたら逆にびっくりだよな

環境が変わって
父がどんな反応するのかは
全く想像できないしな


想像できないけど
ケアマネージャーさんもヘルパーさんも
「お父さんは大丈夫です」と
押してくれたのがうれしかった

あとは野となれ山となれ


2019年9月24日火曜日

9月24日




昨日は28年ぶりの吉祥寺
友達のお母さんの個展へ

お母さんに会うのも20年ぶり

私のパン人生は
その友達とお母さんと私で
3人でパンを焼くことから始まった



パステル画を描くお母さん
娘も絵描きで
いつもパンのメニューを描いてくれていた

3人でそれぞれ焼いたパンを
6個入りパックにして
一時は70人に配達していた

全くもってイリーガルだったけど
もう時効だろう
楽しかったな


いつもの私の気まぐれで
スパッとやめてしまったのだけど
結局私だけがその後もパンを焼き続けた

その友達が
パン作りの楽しさを教えてくれたおかげで
私は21年間も天職を全うできた

昨日3人で
その頃のことを話していたら
またそんなお仕事は
誰かに勧められて促されて
自然と授かるかもしれないな
と ふと思った


私の脳みそだけで考えるには
限界がある

可能性は無限だけど

75歳のお母さんも
たくさんの絵を飾り
1週間限定のお母さんワールドの中で
キラキラ光ってた


2019年9月19日木曜日

9月19日




怒りに翻弄されて
もう嫌だ!!!と投げ出したくなっても
数日経てばすっかり忘れて
また仲良くいられる親子だったことは
とてもありがたいこと

父が認知症だから
なおさらそういられるのもあるだろうけど
先日私の怒りが大爆発したとき
父はその場をおさめようと
一生懸命私と握手をしようとしてきた

握手なんかしてごまかすんじゃねーー!
と そのときは逆効果だったけど
思い起こせばあんなときに
握手をしようとする父は
病気なのが不思議なくらい
冷静なんだなあと思った


でもやっぱり父は病気だから
しょっちゅう暴言を吐くので
びっくりさせられる日々だけど
時々見せてくれる父の本来の姿を
しっかりキャッチして
病気の父に埋もれさせないように

現実では限りがあっても
私のこころの中にはずっと
忘れないで持っていたい

そして現実ではしっかり病気なのだと
割り切って付き合えるようになりたい


はあ〜〜 肉親てのは
線引きが難しいんだよ〜〜


2019年9月17日火曜日

9月17日




昨日は久しぶりに父とドンパチ

父は食べ物が食べられないのを
私のせいにする

それをずっとやられてると
ほんとうに自分のせいなような
気になってくる

私のミスチョイスが原因で
父は痩せこけてきているような
そんな錯覚を始めるようになる

父が死ぬときには
「みほがろくなものを作ってくれなかった」
と恨みながら死んでいくのかな
と極端なアイデアが浮かんできたりする



ここのところ毎日
父が何を食べれるのか
根詰めて考えていた

もう普通のごはんはほぼ食べないので
買ってきたミルクプリンを
食べてくれたのを見てホッとする

父は甘酸っぱいのが好きなので
友達が送ってくれたジャムを
かけてみる?と聞くとうなずくので
スプーン一杯ほどかけたら
もりもり食べた

完食できたね◯と喜んでいると
いきなり怒り出した
「あんなにジャムを入れたからだ」
と珍しく恐い顔をして怒った

父は嚥下が難しくなってきているので
きっとプリンも必死で食べていた
必死で食べて苦しかったので
食べ終えて苦しさを私にぶちまけた

私はその苦しさをしっかり受け取り
自分の日々の苦悩もモリモリ乗せて
30倍にしてお返しした



また私はがんばり過ぎていた
そして このお勤めは
全く向いていないことに気がついた

向いてないことで成果を得ようなんて
もう望まずにいよう

それは全然
悲しいことなんかじゃないよ


2019年9月16日月曜日

9月16日




父は相変わらず
あんまり食べないし飲まないけど
少しずつ元気になってきてるようで
夜な夜な活動する日が
2日続くようになってきた

今日もそんな明けで
ちょうどお風呂に入れてもらって
あとはぐっすり眠るだけだ


いつもお風呂に入れてくださる方は
ベテランさんで
こないだは新米さんを連れてきて
父の状態を説明してくれていた

頻繁に来てくださるとはいえ
毎日ではないし
他にもたくさんのひとを
受け持っているだろうに
あまりにも完璧に把握してくださっていて
私はそのやりとりを聞いていて
ほんとうにうれしかった


ずっと心細かったので
そういう存在を待っていた

心細かった日々が
今となっては懐かしい


2019年9月12日木曜日

9月12日




まだ台風の被害で
停電しているところもあるようで

今日は涼しくなったけど
まだまだ暑いのに

うちだって停電が続いたら
父は熱中症になってしまうかもな
と想像したりすると
被害にあった地域の大変さが
身近なものになる



うちは昨日から弟家族が来ていて
子供達が3人で大騒ぎ

そこにヘルパーさんもケアマネージャーさんも
介護用具の担当者さんも来て
父はお風呂に入れてもらい
家の中をたくさんのひとたちがぐるぐる

弟家族は先程帰って
台風が去った後のような気持ちになったけど
そんなのんきなこと言ってられないな


とはいえ
普段の静けさが戻った後に
父も眠り込み始めて
こころからホッとできている今

やっぱり静かに穏やかに
暮らしたいものだ

被災地にも早く
ホッとできる日常が戻りますように


2019年9月9日月曜日

9月9日




台風一過で家の周りは葉っぱだらけ

掃き掃除とついでに草取りをしていたら
お向かいさんが出てきたので
話しかけてみた

実はちゃんと話すのは初めて

高校生の頃
この家に引っ越してきてから
30年経って初めてだ


お向かいさんは小さな庭にいつもいて
庭の中をくるくるしながら
庭いっぱいに畑をしていたり
梅干しを干したりもしていて
何か自分と近いものを感じていた

若い頃は 特に何も感じなかったけど
両親が倒れてここに帰ってきてから
ずっと気になる存在だった

今日はやっと
おしゃべりするチャンスが来た
街なんてそんなものだ



台風で畑の野菜が落ちなかったか聞いてみたら
やっぱり落ちてしまったと
でも大丈夫だと言った

落ちたからといって嘆いてないところも
フムフム そういうの良いな
と手応えを感じつつ
いろいろお互いのことを話していたら
どんどん話題は膨らんでいった

知らなかっただけで
同じような気持ちを抱いて生きている
お向かいさんだったことを知れて
ここに今住んでいることが
とてもうれしく思えた


鎌倉にいるのに
山の家の村にもうひとり
大好きなおばちゃんが増えた
みたいな繋がってる感覚

今度ゆっくり畑を見せてもらうことになった

顔を見るとにっこりしたくなるひとが
近くにいてくれるのは
やっぱり幸せなことだな


2019年9月8日日曜日

9月8日




昔 ディズニーランドが大好きで
毎月のように行ってた時期が
一年くらいあったな

なんであんなに好きだったのか
今ではさっぱりわからない

そういうことって
けっこうある



振り返って見ると
一緒にいるひとや環境に
びっくりするくらい影響を受けていたりする

特に私は
影響を受けやすい人間だと思う

でももうそういうのは
やめようと思っている

ダサくてもサムくても
ショーモなくても良いから
自分の気持ちに素直でいようと思う

誰かにどう思われるとかより
自分が納得してることが大事
そもそもアホなんだから
もう悪あがきはやめるんだ



そして どうしてこんなに誰かに
知ってもらいたいんだろうと
不思議に思うことがある

きっとこれにも理由がある

知ってもらうより先に
自分が納得してることが大事
自分で自分のことを
ちゃんと認めるってことをしよう


2019年9月6日金曜日

9月6日




米粉のおやつ
そろそろ始まりそうかしら

おいしいおやつを
心待ちにしてるひとたち
私も含め
たくさんいることだろう

かぼちゃのマフィンなんて
何が何でも食べたい




今日はすごく暑かった

台風もやってくるし

この辺りは今時期野菜が採れないらしく
その上台風が来ると塩害もあって
良く行く八百屋さんが心配していた

野菜や果物や穀物が採れなくて
買えなくなっちゃったら
すごく困るな


食物は
作ってもらってるのだし
おむつは替えてもらってるのだと
忘れてはいけない

どちらもいつでも
お金さえあればどうにかなるものではない

じゃあ自分でやろうかっていっても
誰にとっても簡単にできることではない


農家さんもヘルパーさんもKarunaさんも
感謝に値する大いなる存在


2019年9月5日木曜日

9月5日




ほんとだったら9時間寝たいと
私のからだは訴えてくる

今日は久しぶりに
9時間寝れてスッキリ


高台にある実家は
買い物に行くのにどこを通っても
急坂とか階段を登らないと帰れない

この夏は暑くて
毎日アイスを食べたくなるし
父が死にそう疑惑が晴れて
どっと疲れが出て夏バテ発症
どの道も歩きたくなくて
車で買い物に出てたけど

今日は涼しかったし
久しぶりに階段の道を通って
買い物をしてきたけど
息切れせずに登ることができた

これは9時間寝たからだな
と実感した


父は最近 毎日朝夕30分ずつ
しっかり起こしてもらって
食べたり飲んだりするし
前のように丸一日とか
眠り込むことがなくなってきた

それでもヘルパーさんや
看護師さんが来る時間以外は
ひたすら眠り続けるのは変わらない

幻視モードで起きてるときは
疲れて寝たくても
幻視に邪魔されて寝れないようで
そこもひっくるめて見てる家族としては
眠れるときは寝かせておいてあげたいと
思ってしまう

それが水分不足と栄養不足の
要因にもなっているのだから
難しいところだけど


寝てるひとを起こすのは
不思議とすごく苦手だな

逆に
寝てるときに起こされるのも
すごく不愉快だし

でもみんながそうなわけでは
なさそうだしな

やっぱり三大欲求の話題は
なかなかデリケートなものだ


2019年9月4日水曜日

9月4日




この夏は
葉山の海岸を歩く機会が重なった

小学生から20代は
鵠沼とか鎌倉の海で遊んだもんだけど
もうそんなエネルギーはない

葉山の渋さとのんびり具合が
今の自分にはしっくり来る

一昨日も友達と特にしゃべらず
延々と歩いたのが心地良かった



車に戻って 心地良かったわ〜と
思っていたら間もなく
友達の携帯にケンチャンから電話で
また父が倒れたとのこと

一瞬意識を失ったけど
すぐに戻ったとのことで
まあ大丈夫そうだった


ヘルパーさんの好意と
父のやる気と血圧が一致しなかったようで
歩く練習の途中で崩れ落ちてしまった

家族が思う父の不可能が
ヘルパーさんには大いに可能で
家族が知るやる気のない父は
ヘルパーさんから見ると
やる気のあるおじいちゃんだそうで
そのギャップを埋めていくのに
ちょっとした無理を強いられることは
やむを得ないのだろうと思う

父は大変だけど
相手にほんとうの父の状況を
知ってもらわないといけないし
がんばったら少しずつ
またできることが増えてくる
かも
かもだけど

私はすぐ諦めちゃうけど
ヘルパーさんたちは諦めない

父も意外と諦めていないのだと
ヘルパーさんたちが
見せてくれている日々


2019年9月1日日曜日

9月1日




昨日の夜から眠り込んでいる父

ヘルパーさんがいつも通り来てくれたけど
眠り込んでしまうと起きない父に
おむつ交換くらいしかできないかな。。
と思っていたら


目がパチッと開いたタイミングで
飲み物を飲ませるために
父をベッドに座らせた

もうそれだけでビックリ

そして
食べれるかわからないけど
用意しておいたスイカを
手に持たせて自分で食べさせて

ちょっと歩いてみますか!と
マッチョなサーファーの
男性ヘルパーさんなので
父も安心するのか
支えてもらって歩く練習も

眠り込んでるはずの日に
歩いてる姿なんて
見たことがなかった


ヘルパーさんが帰ろうとすると
父は帰ってほしくなさそうに
「不安でしょうがない」
と言った

海でお陽さまをたくさん浴びてる
ヘルパーさんのあったかさに
こころが溶かされたかのようだった



やっぱり思い込んでしまったら
そこで止まってしまうんだな

決めつける前に
やってみよう

今日ヘルパーさんが
教えてくれたこと