2019年1月31日木曜日

1月31日




久しぶりの雨

父も私もグッタリ

昼寝をしたら
なかなか起きられなかった

ケンチャンは元気

雨の合間をぬってジョギング

走るとスッキリするらしい



ケンチャンが定期的にバイトに行くので
私は週に一度
朝から晩まで出かけさせてもらって
しっかり遊んでいる

最近は父が穏やかなので
介護をしてることを忘れて
ただ遊んでる毎日のような気分になる

70歳までパンを焼き続ける予定だったので
自分にこんな時期が来るとは  と
不思議な気持ちになるし
遊んでるようでずっとリサーチしている

いつ終わるかわからない
この贅沢な日々の先にある
解放された途端に始まる新しい人生

その日のことを考えずに
しっかり今目の前にある遊びに
没頭できたら良いのかもしれないけど
つい考えながら  遊んでいる


あらゆることに貧乏性が作用してくる

ゆとりの太っ腹でいきたいな


2019年1月27日日曜日

1月27日




昨日の夜も父は元気元気

5日前にお風呂に入ったのに
また自分から入ると言う

きれいになって 温まって
ぐっすり眠っていたように思う

今朝から寝込む予定だったけど
音がするので部屋を見ると
にっこり笑ってピーナッツを食べている

温かいものが飲みたいと言うので
用意してまた部屋に行ったら
そのときはもう別人みたいに
呼んでも突っついても返事せず
眠りの世界へ没入していた



先日
私がパンを焼くことになったキーパーソンに
10年ぶりに会ってきた

東京のど真ん中で生まれ育って
都会が大好きなそのひとは
住む場所は人格形成に関係ないと
教えてくれているような
とっても純粋なひとで
10年ぶりに会っても変わらずかわいらしかった

そしてなんだか強くなっていた

いつ何があってもおかしくない都会で
緊張感と共に生きるそのひとは
ピュアなたくましさを身につけていた

私の自慢は
周りにエクストリーマーが多いことだけど
そのひとは
都会暮らしのエクストリーマーだと思った


2019年1月26日土曜日

1月26日




今日は朝から元気元気な父

言ってることはチンプンカンプンだけど
幻視は弱く 穏やかでご機嫌
夜ごはんにコロッケのリクエスト

この一年の間で
初めてのコロッケリクエストだけど
一から作る意欲はなく
スーパーに冷凍コロッケを買いに行ってみると
昔ケンチャンがバイトしていた
北海道のコロッケ工場のコロッケを発見

良いネタになるわ と
8個入りを買って帰ってきた


リクエストとはいえ
いつも喉に詰まると言ってあまり食べないので
まあひとつ食べるくらいだろうと
私の分とふたつ揚げたら
私の分も半分食べると言う

その上あともう半分食べたいと言う
どうせ半分じゃ終わらないだろうと
またふたつ揚げて
結局父は2個半のコロッケを
「不思議だな〜〜 こんなに食べれるなんて」
とブツブツ言いながらペロリと食べた


山に帰ってる間に
弟家族に大好きな甘いものを
たくさん食べさせてもらって
顔がまあるくなっている

もう何か不調を訴えても
何言ってんだそのプクプクのほっぺで!
と突っ込んでしまう

いろいろ言っても もう自分でも
まだまだイケルと思ってると思う


2019年1月22日火曜日

1月22日




山の家から戻ると
父はなんだかふつうになっていて
そんなにふつうでもないんだけど
あんまりおかしな感じでもない


自分でも「足腰は強い方なんだよ」
なんて言ってみたり
去年連発していた気弱な発言が
減ってきているようで

食欲もあるし
寝込む時間が減って
食べられる日が増えている


ごはんを見て
「おいしそう」
なんて言ったり
気を使って
「ごめんね」
なんて
この一年間ろくに聞いたことのなかった
言葉が出てきたりする


私にとっては
全く聞きなれない
当たり前でないその言葉は
始めピンと来なくてなんのことかと
ポロンとはじかれるけど
そのうちピタとその場に居座って
じんわりこころに染み込んでいく


思わず「レビー 治っちゃったんじゃない?」
と言ってみたら
うーーうん と首を振っていたけど

自分が病気だと自覚してくれてるところが
また頼もしくもある


なんて書いてたところで
2階でドーン!と音がして
びっくりして見に行ってみると
父が滑って大文字にぶっ倒れていた

尻餅ついたくらいで
なんともなかったけど
はあ〜〜〜 びっくりした

ここのところよく転んでいる
レビーは転倒しやすいらしい


2019年1月18日金曜日

1月18日




山の家に帰り
村の新年会に
とんど焼き

村中の会いたい人達に
ドドドッと会えて

雪が積もる山奥に引っ越したお友達から
ずっとご挨拶したかったお世話になった人達
村の仲良し夫婦まで
ぐるっと巡って大満足

あともう数日あれば
あのひとにもあのひとにも会える
と思うけど
次また帰るときのための余白


山の家に住んでくれてる家族には
今回も会えなかったけど
おかきのおもてなしに
軒下にぶら下がるゆべし

充実して暮らしてもらえてるのが
伝わってきて
こころが温もる


寒かったな〜〜
でも
あったかかったなあ

たくさんしゃべって
頭がクラクラしたなあ
でも
すっごく得るものがあったなあ


鎌倉の家に戻ると
いつものように寝ていた父が
私の顔を見るなり
「何か良いことあった?」
と聞いてきた



2019年1月11日金曜日

1月11日




長年悩んでいたことがあって
勇気がなくてクリアにすることができなかったのだけど
もうそういうことを抱え込んでるのはやめようと
当たり前の行程を踏んでみたら
そんなに悩むことじゃなかったと知れたりする

重力が弱くなったみたいに
足取りもこころも軽く
なんとなく大丈夫そうだと思える

そういう時期を
浮かれることなく
大事に味わって私の一部にしたいと思う

糧にできるのは
苦悩だけじゃないんだな

楽しんでる自分を喜ぼう




明日から
いつもよりちょっと長く
山に帰るんだ

わーい

ただひたすらに
わーいと思う


2019年1月8日火曜日

1月8日




ケンチャンが海の目の前でバイトを始めた

帰りはジョギングで帰って来る

友達のお店なので気楽だし
楽しそうで良かった



今日は父の床屋に行けて
父が行きたがっていたお店で
奇跡的に外食もできた

しかし
行く前は行きたがるけど
実際行くと文句ばかり

そんなにも喜びを選択したくないのかと
不思議になってしまうくらい


思い起こすと
母が倒れてから亡くなるまでもそうだった

びっくりするくらいに
ひねくれたことを言う

レビーの人は暴言を吐くと聞くけど
そういうときの状態って
動揺していたり
緊張していたりするときなのかな


1年ぶりの外食だもの
そりゃあ緊張するよな

後から思い出して
「そういえば食べたなあ」くらいでも
思ってくれたら御の字だな

そうじゃないと浮かばれないよ
父の希望のお店は
高級過ぎて行ってびっくり

父の人生どころか
私の人生ででも
もう二度とない幻

良い思い出と
振り返ってる自分が想像できる昼さがり


2019年1月4日金曜日

1月4日




今日はパジャマからパンツまで
自分で全部揃えて
お風呂に入ると父が言う

なんという珍しいこと!
感動して父を褒めちぎった


1ヶ月ほど前
あんまりにもお風呂も歯磨きも嫌がる父に
尻をぶっ叩いて怒った

もう 嫌がる父にあれこれ言うのが
めんどくさくて疲れた
と伝えた

父は認知症だけど
きっと私が怒ったり
悲しんだりすることを
後から思い出して反省したりしてくれている

なるべくなら怒りたくないけど
怒った後の父の変化がわかるので
父のためになることは
しっかりと伝えたい

そして 変化してくれた父に
ちゃんと気づいて喜びたい


それもまた変化していくのだろうけど

いつか私のことも
わからなくなっちゃうのかもしれないけど

父と娘でいられる間に
限りあるこの関係を
完結させられたらいいな


2019年1月1日火曜日

1月1日




いつかの北海道での夕陽

今朝は家々に当たる朝陽を見た

初夢も見たけど忘れちゃった
なんだか楽しい夢だったことは覚えてる


喪中なので洗濯したり布団干したり
いつものように過ごしてみた

ケンチャンは
実家でお正月

父は絶妙にずっと寝てるので
私も久しぶりに昼寝で寝正月できた


ほんとうにいつも通りだけど
散歩で寄った神社は
いつもと違って賑わっていて
甘酒を振舞っていたり
焚き火をしていたり

お正月の空気を少しだけ吸い込んで
日常のまま2019年に滑り込んだ