2019年2月28日木曜日

2月28日




昨日は母の命日だったけど
自分が死ぬ夢を見た

ビルの屋上にいたら
地震でビルが崩れ落ちて
地面にべちゃっと落ちて死ぬ夢だった

夢の中でも冷静で
あ 落ちた 死んだ
という感じだった

死ぬ夢は良い夢らしいので
新しい人生が始まるような気持ちで
清々しく散骨を済ませた



今日のお昼
父の部屋にごはんを持って行ったら
元気な日なのに 珍しく寝ていて起きない

しつこく呼んでいたら
うっすら目を開けてうなっている

どうしたの?と聞いたら
「死んでるよ」
と言う

誰が?と聞いたら
「俺が」
と答える

小さな声で
死人になりきっている


父と同時に死んだ夢を見て
何だか本当に
区切りがついた気がした


2019年2月26日火曜日

2月26日




母が亡くなる少し前になぜか
散骨の先輩から
詳しく手ほどきを受けてあった

母のお骨から分けておいた
小さなひとかけらを粉にした

先輩は
粉にするのがとっても大変だよ
と言っていたけど
母はいつも自慢のように
骨粗鬆症なのよ〜〜と言っていたので
その通りに儚く脆く
すぐに粉になった


明日は母の一周忌

母の望みだった海に散骨
なかなか腰が上がらなかったけど
かろうじて成し遂げられそうだ


母はもうすでに
海であり空であり土である
でも
母の望みだけが私の頭の中に残っている

明日それも水に流して
私はもひとつ軽くなる


2019年2月24日日曜日

2月24日




退屈な毎日に慣れてきて
退屈じゃなくなってきた

どちらかというと
心地よい
これって麻痺しちゃってるのか
それとも満足できているのかな


去年の今頃は
毎日が濃厚過ぎて
一日が過ぎるのが遅くて遅くて

でも今は
あっという間に過ぎていく


毎日をたんたんと
穏やかに過ごしていくことが心地よく
非日常の刺激がうっとおしかったりする

日常的な刺激はもはや
刺激として感じなくなっている

客観的に見ると
けっこう刺激的なことも起こるのだけど
やっぱりひとの感覚は麻痺するのだな


反応しなくなった
とも言えるけど

見方を変えた
とも言えるけど

平和に暮らせていて
ありがたいと言おう


2019年2月22日金曜日

2月22日




春らしくなってきたし
髪型をガラッと変えてみた

ケンチャンは
マイケルジャクソンみたいだね
と言う

マイケル!?と思って調べてみると
若い頃のマイケルの髪型に
確かに似ている

ケンチャンのそういう記憶力は
画家らしい能力なのかなあ
まるで写真がそのまま
脳に焼きついているような

そこに関しては
いつもすごいなあと感心する



父の記憶力は
今やどうなっているのだろう

父の脳には
どんな写真が焼きついているのかな

しっかり新聞を読んでいる日もあれば
シャワーの使い方を
忘れてしまう日もある
私を母だと思い込んでいる日も


次の幻視モードの日に
マイケルが来てるよ  と言い出したら
父の記憶力もまだまだイケると
思ってしまうかもしれないな


2019年2月19日火曜日

2月19日




父はここのところずっと
虫の幻視に悩まされている

小さな虫が
布団の中にたくさん入り込んだり
口の中に入ってきたり
おなかの中にまで入ってしまうという

一緒に想像して
気持ち悪〜〜となっている

何もしてあげられないけど
一緒に気持ち悪い顔をして
共感してあげるようにしている


起きている日は
部屋にお水を用意しておいて
しょっちゅううがいしたり
ぺっぺっと吐き出したりしている

辛そうだけど
あれをいつもやっていてくれたら
口の中が衛生的だし
風邪もひかないだろうなあと思う

かわいそうだけど
なかなかこちらには
都合の良い幻視だなあと思う


2019年2月17日日曜日

2月17日




いつもの散歩道を歩いていたら
すごいレンズのカメラを持ったおじさんが
草を撮っていた

すれ違いざまに見てみたら
私好みの小さな花が
たくさん咲いていた

ぼけっとしてる間に
先越されたみたいで
ちょっと悔しい



久しぶりにレコードを買った
懐かしい匂い

20代の7〜8年くらい
友達とコンビでDJをやっていた

あらゆるジャンルの曲を
代わり番こにかけるはちゃめちゃ加減が
けっこう気に入ってもらえて
いろんなところで回させてもらっていた

私が北海道に移住して離れ離れになったら
ふたりとも緊張してできなくなった

北海道を離れるときに
何百とあったレコードも処分してしまった


でもターンテーブルだけは
大事にとっておいた

きっとこの日のために!

ターンテーブルは
村のじいちゃんばあちゃんと
演歌を聞くために公民館に置いてある

次山に帰るときが楽しみ


写真がへたくそだけど
すごくきれいな色の重なりに
うっとり♨︎



2019年2月15日金曜日

2月15日




昨日はチョコの日だったので
スペシャルチョコバナナパフェを
父のおやつに作ってあげた

喜んでペロリと食べた

チョコは脳みそに良いと
母から強く洗脳されていたので
毎日チョコの日でも良いくらいなのだと思う

自分がからだに良いと思い込んでる食べ物なら
何をどんだけ食べても
栄養になれば良いのにな


自分のからだの声を聞いて
食べたいものを食べたら良いと言うひともいるけど
それは心身共にバランスのとれた
健全なひとに成り立つことだと思う

こころやからだが健康でなかったら
自分がほんとうは何を必要としているのか
わかりにくいものだと思うから

私なんて 頭でっかちで
全然わからないもの


好きなものを食べたら良い
と思ってる弟は
父にかりんとを袋ごと与える

父は喜んで一袋一気喰い

ああ 恐ろしいコンビだ


2019年2月13日水曜日

2月13日




家の周りにはリスがいっぱい

昔はこの辺にはいなかったのに



昨日は東京のおばちゃんに会いに行ってきた

父がずっと面倒を見ていた
ひとり暮らしの認知症のおばちゃん

去年の6月以降
会いに行っていなかったのだけど
時々父の幻視に出てくるようで
気になっている様子が伝わってくるので
私も気になっていた


昨日はおばちゃんがお世話になっている
デイサービスにお邪魔して
おばちゃんの様子を見てきた

私のことは覚えていないし
思い出しても3分位で忘れてしまうそうだけど
少し話していたら
なんとなく私のことを
近い存在だと感じるようで
こころを開いて話してくれた

前回と同じように
泊まりにおいで〜〜と言ってくれた


おばちゃんの側にいれないのは
心苦しくもあるけど
おばちゃんの周りには
優しく頼もしい人達がいっぱいで
私はこころから安心して
おばちゃんをお任せできるのだった

父は1、2ヶ月に一度は
おばちゃんに会いに行っていたそうなので
私もこれから
3ヶ月に一度くらいは
会いに行こうと思った

次はおばちゃんが
赤ちゃんだった私を
抱っこしてる写真を持っていこう


2019年2月11日月曜日

2月11日




好きなシンガーがいて
グラミー賞にノミネートされていたので
今日は父がうろうろしてるのを横目に
ユーチューブでグラミー賞を追いかけていた

まだ21歳のその子の作る曲は
昔聞いたことのあるようなメロディで
歌詞はよくあるようでいて
素朴なオリジナリティに
自然と共感するのだった


グラミー賞を受賞した動画を観ていたら
まるで母のような気持ちになって
よかったね よかったね〜〜 と
すごく感動して涙が出た

不思議な気持ちで
その子のプロフィールを調べていたら
芸名の意味が
Having Everything Revealed
全てを明らかにする
だった

明らかにすることで
同じ気持ちを味わうひとの
助けになれたらという想いで


このブログも
赤裸々だけど自分と重なる
と言ってもらえるときが何度かあった

同じような気持ちで
綴っているのだとわかると
また母心がふくらんでいった


それにしてもいつの間にか
21歳を娘だと思うような
年齢になっちゃったな

精神年齢はまだ21歳くらいで
止まっているのだけど


2019年2月9日土曜日

2月9日




少しだけ雪が降った

空気が湿ってしんと冷たいので
外に出る気になれず
プライムビデオを観て過ごす

父は今日からまた眠り続けている


元気元気だった父の
大きな波が下降しているのか
ここのところパワー不足

便秘も重なり
食欲もない

レビーは自律神経に作用するそうで
便秘は典型的な症状

元気な日にアロエを飲まないと
ずっと出ないようで辛そう

そういうことは
把握していてあげないと
父が自分でコントロールするのは
難しくなってきた


遊んでばっかりいると
ついついそういうことを忘れてしまう

そっと手を添えるくらいしかできないけど
父が苦しまないように最善を尽くすのは
娘の責任のようである

今日は手帳に
アロエ印をたくさん書き込んだ


2019年2月8日金曜日

2月8日




父はにっこり笑うだけで
私の役に立っている

生きているだけで
家族のためになっている

ひとは笑顔でいるだけで
周りの人達の役に立っている

自分が幸せであることは
もうすでに世の役に立っている



そう自分に言い聞かせながら
今日も父をお風呂に入れようと
あっちからこっちから説得するも
力及ばずだった

でもようく父を観察していると
私がお風呂に入らせているのではない

いつだって 父が入れるときには
父の意思で入るのだな
という考えに至った

やっぱり父の意思に
そっと手を添えるくらいしか
私にはできないのだ



自分が生きていたことなど
すぐに忘れ去られるくらいに
ものすごい速さで
時間は巡っていくんだ

誰にどう思われるかより
自分がどんな気持ちで生きていくかが
すごく大事だと改めて思う新年


2019年2月6日水曜日

2月6日




昨日は突然現れた弟に父を任せて
ケンチャンの実家へ

お父さんもお母さんも
とっても元気そうで良かった

ケンチャンちのことは
安心していられるのが
今の状況ではとてもありがたい



弟も節目の時期なようで
と言っても去年からずっと
いろんなことがあって
めまぐるしいはずなのだけど
あまり表面には出てこないので
いつもポワーンとしているように見える

いろいろ感じてるのに表面に出ないのか
それともあまり反応せずにいられているのか
どちらかは良くわからない

そういうところは
父と似ているのだと思う


そんな弟と父が合わさると
何度も書いてるけど なぜか父は
私といるときと様子が変わる

昨日は寝込んでる日で
いつもならほとんどごはんが食べれないのに
弟と合わさると食欲旺盛

寝込みの合間に
弟が近所で買ってきた
中華屋さんの麻婆丼と酢豚を
しっかり完食したらしい

まあ父は
外食の人生だったので
たまの中華は
さぞかしおいしかったのだろうけど
弟と合わさると
いつもそんなようなことが起きる

どういう化学反応なのか
私にはさっぱりわからない


家に戻ると
そんな情事があったなんて嘘のように
いつものように父は寝込んでいた

今日もお昼を過ぎても
ひたすらに眠り続けている

弟と生活したら
父はまたぷっくりおなかの出た
大福顔の父に戻るかもしれないけど
弟は子だくさんの大黒柱
今は自分の家庭を
しっかり築き上げてもらいたいし
残念ながら 今の父にはきっと
私くらいの健康オタクが
程良くちょうど良いのだと思う


2019年2月3日日曜日

2月3日




今日はお陽さまがギラギラ

明日は春一番が吹くそう
今晩は気温が下がらないって

父にそう伝えたら
それは楽だねえ
と喜んだ

まだまだ寒い日が続くと思うけど
もう春が来るんだな

薄着で歩いたけど汗ばんだ



ちょうど4時ごろ
神社の近くを通ったので
豆まきがどんな風に行われてるのか
見に行ってみた

子供がたくさんいて
ワイワイ声が遠くまで聞こえていた

豆はまかれた後だった
小袋の豆に番号が書いてあって
くじ引きみたいに
景品がもらえるようで
人々が群がっていた


小さい頃 家で豆まきをした

家の中に豆をまいては
拾って食べるのが楽しかった

鬼ババ母ちゃんはいつも恐かった



2019年2月2日土曜日

2月2日




慣性

まっているものは止まり続けよう
動いているものは動き続けようとする
物理的特性


私には光って見えるのだよ
みかちゃん



2019年2月1日金曜日

2月1日




雲ひとつない青空

お昼ごはんを食べた後は
眠くてしょうがないけど
がんばって歩きに行く

昼寝も良いのだけど
基本的に暇だしサボリ魔なので
惰性でダラッとしてると
一日中ダラダラとしてしまう


いつも歩きに出ると
がんばって良かったと思う

実感できると
またがんばれる

そういうことって
たくさんあるのだと思う



大体のことは
めんどくさいが先に立つ

どんなに自分のためになろうとも

当たり前に習慣になってることさえも

一応ふつうの私でもそうなのだから
父なんてやりたくないことだらけ


レビー小体型認知症とうつは
セットになっている

うつが発症すると
自分のためになることが
できなくなるらしい

父を見ていると
人々が日々当たり前にやっていることって
自分のためにやっていることばかりなんだ
と気づく

そうなると
ふつうに暮らしていたら
充分自分を大切にしていることになる

だから
すごく ちゃんと ほんとうに
「自分を大切にする」って
意識して心がけないと
なかなかできないことなんだよ


むん!