2018年5月31日木曜日

5月31日



昨日の夜10時頃
寝ようと思ったら
一階で電話が鳴っていた

間に合わないだろうなーと聞いていたら
20回以上鳴ってるので
何か緊急だったらと思い
下に降りて  着信履歴を見てみたら
東京からの電話だった

一応かけ直してみようとかけてみたら
なんとなく知ってる人の声

昔酒屋をしてた
親戚のおばちゃんだ


酒屋のおばちゃんは
父の10歳上の叔母で
だんなさんは亡くなり
子供もいなくて
性格もなかなか強烈なので
兄弟とも縁が切れていて
うちの父が後見人になっている

そろそろ半年実家に戻っているけど
電話がかかってきたのは初めてだった


数年前から
認知症になったと聞いていて
たまたまお隣さんがヘルパーさんで
身の回りのお世話をしてくださってるので
父が定期的にお金の送金をしていたのだけ
私が引き継いだ

父と母のこともあったので
お隣さんも  おばちゃんのことは
任せてくださいと言ってくれている
とてもありがたい状況だ


しかし昨日の電話では
おばちゃんはプンプン怒っていて
これこれこうこうで
お隣さんの顔も見たくないと言っている

それを5回も6回も繰り返す
これはアルツハイマー型の症状だな
とか
噂だけだった架空の人物が
現実にいたんだ!
みたいな衝撃を受けつつ
多分20年ぶりくらいに話すおばちゃんは
やっぱり私の存在すら覚えていなかった
そうか  やっぱりそういう感じか
とか
父とは違うタイプの認知症を
突然体験することになった機会を
自分なりに味わってみた


今の生活は  時間がたっぷりあるので
おばちゃんが何回繰り返そうが
聞いていられるゆとりがある

うんうん  とずっと聞いてたら
気が済んできたのか
最後には穏やかな口調になって
自分から電話を切ってくれた


一瞬  今のこの現実に
おばちゃんも加わるのかと
ぞぞぞっとしたけど
あんまり気にしないで
とりあえず今まで通り暮らそうと思った

父に話したら
おばちゃんが元気そうで良かったと
「今日の良かったこと」に書いていた


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