お気に入りの
お風呂の窓
うちのお風呂は五右衛門風呂
もう薪では沸かさないけど
灯油のバーナーで
火をごうごうと当てて沸かす
鉄釜の熱で体が温まるし
釜に合わせて
体をまあるくして入るのが
何故だか心地良い
その風呂はわしが作ったんや
と 村のおじいちゃん
もう何十年も前のことだ
まだ使えてるよ〜と言うと
うれしそう
普段は無口で
挨拶しても返事が返ってこなかったり
ぶっきらぼうなおじいちゃんだ
お酒を飲んで
口数が多くなっても
何を言ってるのかわからない
ただ 何やら一生懸命
何かを教えてくれているのと
涙もろさから
そのあったかさが伝わってくる
そのおじいちゃんにも
帰ってきたよと手紙を送ったら
電話をくれた
電話だと何を言ってるのか
良く聞き取れて
言葉はひたすらやさしかった
今も心がポカポカする
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