2018年7月31日火曜日

7月31日




ただの草かと思っていたら
時が来れば花が咲く

雑草の花にも
季節の移り変わりが見れる

西ではなんとなく
秋の風に変わり始めたそうな


毎日毎日
同じ道を通って
同じ場所に行き
同じことをしているからこそ
感じられる変化がある

刺激を求めるよりずっと
センセーショナルな変化がそこにある


わかっちゃいるけど
遠くの刺激がほしくなる

もうここにあるんだよって
いつも自然は気づかせてくれるのに


今は反発して
あえて目をそらしたい
アホやって
笑っていたい

コツコツなんて
やってられっかあ

ただでさえ  小さな世界の中で
終わりの見えない毎日を
コツコツ過ごしているのだから


たまには頭に
花を咲かせちゃえばいいんだ



2018年7月30日月曜日

7月30日




淡路島から届いた
マロウの花のお茶

眠っていた乙女心が
一時的に目覚める

いただいたのは5月?
ゆっくりお茶を楽むことに
気持ちを向けるのに
3ヶ月もかかっちゃった


毎朝作る野菜ジュースに
チアシードを入れ始めたケンチャン

いろいろ自分で
健康に気を使ってくれようになったので
これからが安心

妻は家庭の薬剤師  とか
聞いたことあるけど
うちの薬剤師をアテにしない方が賢明

自分の身は
自分で守らないと  ね


草カゴのおさらい

ちんぷんかんぷんなことを言って
うれしそうに笑ってる父と
早朝におしゃべりしながら
手を動かす時間が平和だった


いろいろ考え過ぎちゃうと
苦しい

結果にこだわらず
今は思いつくままにやってみよ

全部◯マル


2018年7月29日日曜日

7月29日




台風が通り過ぎた朝の散歩は
ぬるい空気の中に
草と土にカビみたいなにおいが混ざって
山の家の雨上がりと
同じようなにおいがしてた

今の時期は
家の中も外も
カビでいっぱいの山の家

特にこの時期は
ケンチャンは家を空けておくのが
心配でならなかったみたいだけど
この度住んでくださる家族が見つかって
一安心させてもらうことになった


これは
そうか  当分帰らないんだなって
実感するきっかけにもなるわけで
ありがたさと共に
寂しさもあるけど

今はこれが
きっとみんなにとって
ぴったりのことなんだ



いんげんの花
初めて見た

台風の雨に打たれたのか
みんななぎ倒されていたけど
きっと明日にはまた
空に向かって
立ち上がっているのだろうな




2018年7月28日土曜日

7月28日




父が楽しんで育てていた月下美人

強烈な香りを漂わせて
満月の夜に咲く

鎌倉に来てから2回目の開花
今夜は双子のつぼみが
並んで咲きそう


離れて暮らしていた間に
実家に帰ってくるタイミングで
2回くらい開花に遭遇したけど
いつも父と母が
やれ咲くぞ  やれ咲いたぞと
盛り上がっていたのを思い出す

そうか  双子じゃないな
夫婦にしておこう




2018年7月27日金曜日

7月27日




認知症の薬のことは
調べるといろいろ出てくるのだけど
症状を遅らせるもの  という定義で
治すためのものではないようで

その上副作用もあったりして
飲ませる量によっては
逆効果になったりする


父も処方されるままに飲ませていたら
強すぎたような雰囲気で
幻視が悪化してるように感じたので
小さな錠剤をよんとうぶんして
ほんの小さなひとかけらだけ
野菜ジュースに混ぜて飲ませている

一応お医者さんにも報告してある

そうするようになってから
父は徘徊しなくなってきた


幻視モードの日は
相変わらず言ってることはちんぷんかんぷんだし
幻視のお客さんもたくさん来てるけど
クッションが話し相手だし
夜中におめかししたりしてるけど
穏やかに普通の日常を過ごせるようになった

不安になるような表情をしたり
困った行動を取らなくなった


ケンチャンのお姉ちゃんは
ヘルパーの仕事をしているので
認知症の症状を遅らせることは
本人にとって  良いことあるのかなって
投げかけてみた

お姉ちゃんは  薬を飲むことは
その人の命を永らえさせることになると思う
と言った

そうか  そういう考え方もあるのか

ものごとはいつも
いろんな角度と距離から見る必要があり
時に頭を混乱させるけど
なるべく介護する側の都合より
父の方から見ていたい

ブーブー言われながらも
そのつもりなつもり



2018年7月26日木曜日

7月26日




介護を口実に
今ならできる気になることを
いろいろやっちゃおう  と
山の家からつながったご縁で
草を編む術を教わりに行った


用意してくださる手作りのお弁当も
おいしい草がいっぱい


草を編んでいたら
ものづくりはいつも手段であって
目的がその向こうにあるんだな
ということに気がついた

全ての人に当てはまるわけでは
ないかもしれないけど


そして
いつも私ひとりだけ
なんか違ってるって思ってしまうのは
気のせいじゃなかったことも
作品を見て確認した

得るものの多い
楽しい時間だった



二日間ずっと留守にしていたので
家に帰ると父がブーブー言っていたけど
楽しんだ分  ブーブーも聞き流せるもんだ

父のためにも
息抜きはすごく大事

なんて言って
いつまでたっても私は
父に好きなことをさせてもらっているんだな


2018年7月25日水曜日

7月25日




すごく会いたいなー

会いたい!


会えた!

楽しいな
うれしいな!


不覚

さよならが
こんなに寂しいなんて。。

あんなにうれしかったのに
こんなに寂しいなんて


それも友情やぞ
って
ゆきさん言ってくれるかな


2018年7月24日火曜日

7月24日




父は甘い物が好きなので
最近はなるべく作るようにしている

いつもふたりで味見して
おなかいっぱいになり
夜ごはんにひびいてちょっと困る


市販の経口補水液も
甘みが入っているので
良く飲んでくれるのはいいけれど
作った方が良いなと思い
インターネットで調べると
いろんな作り方が出てくる

お友達のお百姓さん夫人が
梅酢を送ってくれたので
これを使えば夏バテ解消間違いなし


そういえば夫人が
汗をかいた後の水浴びは
気分爽快!と教えてくれたので
朝モリモリ散歩してからの
汗ボトボトの後の水浴びったら
最高に気持ちが良かった

水浴びした後
父の部屋でしゃべっていたら
そんなに爽快そうに見えたのか
すごくお風呂に入りたがっていた

すんご〜く気持ち良かったよ〜〜と
アピールしておいた

ありゃ明日はきっと入るな




2018年7月23日月曜日

7月23日




今日は大暑

観測史上最高の危険な暑さ

テレビのニュースはそればかり


父も半ば強引に
クーラーのある部屋に移らせてからは
もう他の部屋では寝れなくなった

ある日部屋から出ると
「暖房がすごいね」
と言った

父の部屋以外は
地球丸ごと
暖房が効きまくりだ



真備町の実家の片付けから
戻ってきたよと
お友達が電話をくれた

家族はまだまだ避難所で
生活しないといけないそうだけど
みなさん元気だそうで
本当に良かった


ただ息をしてるだけでも
熱中症になりそうな毎日なのに
ボランティアに行ってる人達には
頭が下がるばかり

被災地の暖房の設定温度
早く下がってくれますように


2018年7月22日日曜日

7月22日




母の夢を見た

多分  30年くらい前の母で
若くて元気で自分の足で歩けてたけど
認知症だった

人の話は全然聞かず
楽しそうに飛び跳ねて踊り出した

お世話するのが超大変そうな母だった


「パパのお世話は楽でしょう〜〜」
って  言いたかったのかな

いや
パパのお世話は楽だな〜〜
って
自分の心の表れかな


このまま進行しないでいてくれたら
いっくらでもいつまででも
父のこと見ていられるのにな

ゆっくりゆっくり
できないことが増えていく

それもただ
見てることにする


「あんた  楽し過ぎよ〜〜」
って
母じゃない

自分の声が聞こえる


2018年7月21日土曜日

7月21日




昨日はバテ気味だったから
早く寝ようと思っていたのに
金曜ロードSHOWを観てしまった

その上うなぎの効果か
父が夜中
二階をうろうろしてる音がする

しまいには一階まで降りてきて
洗面所で何かをしてる

朝には静かになったので
見に行ってみたら
洋服に着替えて寝ていた

またおしゃれして
どこかへ行く気だったな

うなぎの効果か
元気もりもりだったけど
撃沈するのも早かった


ということで
今日はのんびり

クーラーの中でじっとしてると
食べた物がなかなか
消化されないみたいな感じがして
庭掃除をしてみたけど
小さな庭の掃除は
すぐに終わってしまう

少し涼しくなった頃に
たまりかねてこっそり散歩に出た


春の一番辛かった頃に
たくさん助けてもらった公園

久しぶりに行ったら
すっかり夏の景色になっていた

テレビとアイパッドでたまった電磁波を
芝の上を裸足で歩いて
放出したつもりになって
軽く汗をかいて帰宅


今日こそ早く寝よう

来週の金曜ロードSHOWのためにも
今から寝不足解消しとかなきゃね


2018年7月20日金曜日

7月20日




今日は土用のうなぎの日

父が食べれると言うので
近所のうなぎ屋さんでテイクアウト

フワフワのうなぎは
土みたいな味がした


今週はケンチャンの実家でも
うなぎをごちそうになった

昔はうなぎを食べると
湿疹が出たり
強すぎて眠れなくなったりしていた

大人になったのかな



ケンチャンはまた突然山の家へ

もう父との生活が慣れてきたからいいんだけど
何も言わずに準備を始めるのと
出発の1時間前に言うのはやめてほしい



写真は6月の梅とり

うなぎと梅干し
一緒に食べてないのに
食べた後倒れるように昼寝した

幻視に邪魔をされてさまよう父の
寝る場所確保のために
二階の部屋全てを父の寝床に

ケンチャンと私の寝床を
一階の部屋に移したら
まだ慣れず  寝不足&バテ気味

うなぎ  効くかな


2018年7月19日木曜日

7月19日




先日ケンチャンとこっそり抜け出して
水汲みとお昼ごはんを食べに行ってきた

父を置いてふたりで出かけたのは初めて

サイクルがわかってきたので
まあ寝てるだろう
との推測の元


葉山の奥の方

久しぶりに行ったけど
緑がいっぱいで良いところ

サイクリングやウォーキングの人達が
ポツリポツリと水を汲みに来る

出てきてる水が冷たくてホッとした

実家の蛇口から出てくる水は
いつまでたってもぬるいんだもの


ケンチャンがいつも行く
ほったて小屋のハンバーガー屋さんは
定休日なのか臨時休業かもわからないまま
食べれずじまい

急いで他のハンバーガー食べて
3時に戻ったら
父はやっぱり寝ていて
全く気づいてなかった

してやったり



2018年7月18日水曜日

7月18日




愛媛から素敵なハガキが届いた

いろんな形の葉っぱが
貼り付けてある

きっと8枚貼ってくれたんだけど
2枚ははがれてしまっている

見たことがあるような
ないような葉っぱ達

摘んでくれてる姿を思い浮かべる

乾かしてから貼ったのかな
とか
想像をふくらませてくれる

自然の中で生活してるのが伝わってくる

なんか懐かしいようでいて
新しい気持ちでまた憧れる


山の家では
毎日がバタバタで
ケンチャンも私も
ゆっくり自然に触れて楽しむ時間が
なかなか作れなかったので
忘れて離れてしまっていた感覚

今は街暮らしだけど
またその感覚を
思い出して取り戻したいなと思った


実家のお向かいさんのお母さんは
一日中庭に出て
土をいじっている

小さな庭で
いろんな野菜や植物を育てている

山にいた私より
街のお母さんの方がよっぽど
自然に触れている


コンクリートに囲まれていても
土がちょっとしかなくても
芽は出るし  花まで咲くんだね

自然から教わる生活
街にいてもできる

土用を目前に
華麗に転身しちゃおうか


2018年7月17日火曜日

7月17日




昨日は2週間ぶりに
お風呂に入れた父

いつもお風呂に入ると
どっと疲れるようで
気持ち良さからグラデーションで
ドロドロの眠りの沼に引きずり込まれる


昨日はソファで寝てしまったまま
私はケンチャンの実家に遊びに行って
夜中の1時前に帰ったら
ドロドロのままソファで寝ていた

そのまま寝かせておくと
いろいろいろんなことが想定されて
厄介なので困っていたら
ケンチャンが父を2階の父の部屋へ
お姫さま抱っこして
運んでくれるという

確かに父は  もうガリガリだけど
それでも重いのはわかっていたから
ケンチャンが心配だったけど
ケンチャンは汗をポトポトにしながら
父を抱えて階段をのぼってくれた

本当に頼もしかった
その上  想定していたことが起きたので
部屋に運んでもらっておいて
本当に良かった  助かった


私はガリガリの人もすごく重たいのを
たまたま知っていた

母が倒れる少し前に
もう弱っていた父の代わりに
母を美容院に連れていったことがあった

階段をおりないと出れない玄関を
足が不自由だった母をお姫さま抱っこして
運んだことがあった

母もガリガリだったけど
階段をのぼる足が上がらないくらい重かった

もう  後に引けない
のぼるしかない
足も腕も限界だったけど
火事場の馬鹿力でのぼりきった

後から思い出すと
軽くゾッとするくらいギリギリだった

誰にでも  私にでさえも人には
ああいうクソ力が
備わっているんだな  と
こころから思った


7月16日




お客さんが来て
お客さんにもなって
たくさんしゃべった1日


不登校中二女子と
笑いのツボが一緒で盛り上がる

ひねくれているようでいて
めっちゃ素直でかわいかった


閉ざされたこころの扉を
ノックして開けてもらうときが
すごくうれしくて好きなんだ

閉じてるくらいの方が
開かれる喜びを
感じられるから



2018年7月15日日曜日

7月15日




母の荷物を整理していたら
また母の日記が出てきた

6、7年前の日記には
その頃にあった
家のごたごたについて書いてあり
母はとても辛そうで
その頃よく  北海道にいた私にも
電話をしてきていたのを思い出していた


そのまま読み続けていたら
時々私のことが書いてあるのだけど
そりゃあ良いことばかりではないさ

その頃の私は母のことどころではなく
パン焼きに奮闘していたから
辛そうに電話してきても
まだ言ってんの!?
と突っぱねたり

辛さを受け止めてあげるどころか
全然母の辛さをわかろうとせずに
最後の2ヶ月半まで過ごしてしまった


自己中な娘だと書いてあった

こんなに気配り屋さんなのに

家族があまりにも
自分のことばっかりの人達で
どうしたものかと思っていたけど
私もだったのか

意外とショックではなく
納得した夏の日
今なら素直に聞ける
母からのメッセージ


2018年7月14日土曜日

7月14日




暑くて写真熱も冷めそうなところで
やっとカメラとパソコンがつながった

これでまた
写真を撮る意欲が湧いてくるかな


暑くて暑くて
ここは湘南で
海に行けばたくさんの人と
入道雲

村のお友達が
湘南は日本で有数の良いところ
と言ってくれていたので
そういう目線で見ながら
134号線を走ること数回

空の色と同じ色の海が
ずーーっと広がっている

海水浴の人とか
サーフィンの人がいっぱい

村のお友達が短パンはいて
サーフボードを持っている姿を
想像してみる

やっぱり彼には
村の景色がよく似合うな



写真は散歩中に撮った
近所の春の空

小鳥が元気づけてくれた記憶


2018年7月13日金曜日

7月13日



長野のおばちゃんが母のために
お盆のちょうちんを送ってくれた

迎え盆だとかで
今日からお盆が始まるそう

ちょうちんの灯りを頼りに
母が帰ってきてくれるかな


先日珍しく
母が夢に出てきた

母はにっこり笑って
私がやってることは完璧だよ
と言ってくれた

全然完璧じゃないと思うけど
いつも自信のない私は
きっと誰かにそう言ってほしくて
母を夢に登場させたのかな
と思う


認知症になってから父は
自分がいかに辛いかを
わかってもらいたくて
一生懸命アピールしてくる

その辛さに寄り添ってあげると
うれしそうにする

いつも口数少なく
文句も言わずフフフと笑い
何の害もない人だった父

本当はこころの中で
辛いことがあっても言えなくて
でも誰かに
わかってほしかったのかもしれないな


今日はごはんが全く食べれない父に
父がいかに辛いだろうということを
他のことに例えて言葉にしてみたら
うれしそうに  ありがとう  と言った

不幸の例え話が上手くなるのもビミョーだけど
喜んでくれる人がいるなら
それもまた良しか

でも不幸感が麻痺して
どんどん不幸指数を上げていかなきゃ
喜ばなくなる可能性もあるな
不幸スキルが試されるな

そこにエネルギーを注ぐのは
やっぱりイヤだなあ


2018年7月12日木曜日

7月12日



認知症のおじいちゃんは
本当に子供みたいに
こちらの都合なんておかまいなしで
自分の要望を押しつけてくる

子供の方がマシかもしれない

どんなに説明したって通用しない
ぐんぐんぐいぐい
へりくつで返してくる


でも  わがままを言ってすねる姿は
子供のようにかわいく見える

昨日も幻視100%の父が
何を言ってるのか全然わからないので
父も何度も聞き返されるのは嫌だろうと
聞き取れないから
はっきりしゃべるように意識してみて
と言ってみたら
聞こえないなら  もうしゃべらない
とすねた

昨日はかんのむしが騒いでいたようで
魔の2歳の反抗期みたいで
うちの弟の2番目の魔の2歳児と
大して変わらなかったけど
おじいちゃんでも子供でも
だだをこねてる姿はかわいい

イライラするけど
かわいいもんだ



追記

先程寝てる父の様子を見に行ったら
ガラスのコップが割れて
床に散らばっている

きっと父が次起きる時には
コップを割ったことは忘れて
足の裏がガラスの破片だらけになっていただろう

これは危ない!
掃除機かけるよーと言うと
嫌そうな顔して
「静かにやってね」だと

全然かわいくなかった!


2018年7月11日水曜日

7月11日



ケンチャンはコーヒー屋さんだと
思ってる方が多いと思うけど
ケンチャンの本業は画家さんだ

京都にいた時は
絵を描く時間が作れず
ずっと休業していたけど
北海道にいた頃は
それなりに活動していた


鎌倉に戻ってきてから
弟がパンを焼く箱根のホテルに
声をかけていただき
久しぶりに絵を展示してもらうことに

ケンチャンの画家活動が再開する
さてどうなるか


おじいちゃんもお母さんも画家の
親子三代画家家族

おじいちゃんの水墨画の作品達は
今も愛媛の久万美術館に保管されている

お母さんは来月
愛媛で展覧会を開く予定

愛媛も雨の被害が大きいから
どうなるのかな


ケンチャンのルーツは愛媛

私は宇和島のお墓に入ることになる

宇和島の雨の被害が痛ましくて
法事で初めて行った時のことを
思い出しながら見ていた

海岸線にみかん畑が連なっていて
とても良いところで好きだった

初めて食べた宇和島みかんは
今まで食べていたみかんは何だったの!?
なおいしさでびっくりした

お墓に入る前にも
また行きたい  宇和島


2018年7月10日火曜日

7月10日



マイナンバーをメモっておいて
と父

またパジャマから洋服に着替えてる

お昼ごはんの時間になっても
居間に降りてこない

呼びに行ったら
もう出かけなきゃ  と

どこに行くの?と聞いたら
「海外」と言って
自分でプッと吹き出していた


ちゃんとパスポートも持っていた

玄関まで行ったら
外が暑過ぎて
「もう迎えの人が行っちゃった」
ということにして部屋に戻ってきた

マレーシアに行くつもりだったらしい

向こうはもっと暑かったろうねー


2018年7月9日月曜日

7月9日



雨の被害が大き過ぎて
言葉を失う

家が水没してしまった
お友達もいる

こんなに暑いさなかに
泥を家から掻き出すとか
ぐちゃぐちゃの部屋を片付けるとか
もう住む家がないとか
どんなに大変なことだろう

私はこんなに暇なのに
ここにいなければならないけど
もし出れるとしても
この暑さの中  お手伝いに
駆けつける強さがあるだろうか


思考が停止する

父もケンチャンも
暑くて辛そうだ

山ではボトボトに汗をかいて
パンをこねたり焼いたりしてたのに
今ではベタッとして不快

からだも重くて
ベチャッとなる

あ  先日来てくれた長野のおじちゃんが
べちゃる  と言ってて懐かしかった

長野ではべちゃるは
捨てるの意味

自分を取り巻く嫌悪感をべちゃりたいわ


2018年7月7日土曜日

7月7日



今日は七夕

長野から
父のお姉さん家族が
全員揃って来てくれた

全員揃ってるのを
最後に見た記憶がないほどに
すごく久しぶりに会ったけど
うれしくなってしまうくらいに
笑いの絶えない陽気な家族だった


サイクルが1日ずれ込んだ父は
みんなが到着した時には
部屋で遅めの朝ごはんを食べていて
ちゃんと起きて話せる時に
おばちゃんが来てくれたのが
さすが姉弟
タイミングばっちり

そうは言っても
やっぱり眠り続ける父だったけど
良くがんばってくれた
みんなを満足させてくれた

ケンチャンもからあげを揚げてくれて
本人もみんなも大満足
からあげを揚げてくれるだんなさまなんて
とほめられて私もやや満足


長野から朝早くに出て来てくれたんだけど
昨日は長野でも通行止になったり
大雨の被害があったみたい

ケンチャンと私は
山の家と向こうの人達が心配

山の家は案外
水の影響を受けないところだけど
周りの町の親しい人達は
大変な思いをしていて
きっと山にいた時よりもずっと
こころがザワザワするんだ

早く雨が止んで
おうちや田んぼや畑の水が引きますように

早くまた穏やかな日常を
始めることができますように


2018年7月6日金曜日

7月6日



テレビのない生活を
20年近くしていたので
今  暇を持て余して
テレビをたくさん見てると
息が苦しくなるようなニュースが
連日報道されていて
酸欠状態になる

いちいち反応してしまうので
多くの情報は受け取らない方がいい

山に暮らすのが心地良いのも
そういうところが大きいのだ


そんな私に反して
今日も父の妄想は
家を出て行かなきゃならない
の一点張り

せっかく妄想の中で生きるなら
もっと楽しいこととか
幸せなことに浸れば良いのに

レビーの妄想の特徴に
ぴったりこんとはまり込む父

殺される
罪を犯した
お金を盗まれた
伴侶が浮気した
など

個人差はあれど
人はきっと無意識に
そういうことを恐れながら
生きているんだな

そう思うと私も
いろんなことを恐れてることに気づく


殺されるーでなく
生きたい!
でもいつ死んでもいいと思って生きる!
罪を犯したーでなく
大抵のことはOK!
お金を盗まれたーでなく
お金も大事!
でももっと大事なものがある!
浮気されたーでなく
大好き!
と言えるようでありたい

でも
認知症になったら  そういうのも
くつがえされるものなのかもしれない

ああ  まだまだ今の私には
情報が多過ぎる


2018年7月5日木曜日

7月5日



先日サイクルにズレが生じたせいで
今日は起きてる予定だった父は寝込んでて
私が父の後見人になるべく
公正証書の署名ができなかった

でも  そんなこともあろうかと
前もって伝えておいたので
代筆仕様の証書も用意してもらって
問題なく完了

公証人さんに
東京のおばちゃんのことも
たくさん質問させてもらって
ひとつひとつ確認していくと
そんなにややこしくないこともわかってきて
ひとまず安心

そんなわけで
次はおばちゃんだな



次のイベント〜

父のサイクルがズレたことが功を奏して
七夕に会えるかな

長野から
父の姉のおばちゃん家族がやって来る

明日は父が体力を消耗しないように
いろいろ邪魔しにかからねば


雨の予報だけど
晴れてくれますように


2018年7月4日水曜日

7月4日



先日山に帰った時に
受け取ったキーワードは
父の幻視を一緒に楽しむ
ということで

昔読んだ  北海道にある「べてるの家」の本
主に統合失調症などの精神障害を持つ人達が
共同生活してる家で

山の家の仲良しご近所さん夫婦のお友達が
その家で働いていたとのことで
べてるの家での幻視との向き合い方について
聞かせてくれた

一番すごい幻視を体験した人のコンテストをして
表彰したりするらしい

誇らしくてすごいことに変えてしまうんだ


ちょうど前日に
仲良しお百姓さん夫婦と話してて
幻視が父の現実なら
子供のおままごとを一緒にやるみたいに
否定せずに付き合ってあげた方が
父が混乱しないし  楽しいのでは
と意見を聞かせてくれて
ほんとにそうだなーと思っていたので
べてるの家での話がなおさら
ススーッとこころに入ってきた


山から帰ってきてからは
そのことを思い出しながら
それでもイライラしたりするけど
もう怒りは湧いてこなくなった

しっかり付き合って演じてみようかと
思うくらいはしてみたけど
そこはやっぱり
自分のクールでドライな性格が客観視して
演じてる自分を許さない  笑

まあ  自分なりにやったらいいんだ


そういえば  父の幻視に対する私の怒りはいつも
父の幻視を否定してと言うより
父が幻視の人達を優先することに向けられる

父はずっと
仕事が一番の喜びの人だったので
母が淋しかったのを聞いていたから
「どうして家族を後回しにするの!!」
と何度か怒って泣いた

ということで
これも私なりに付き合ってのことなんだけど
すっかり感情移入して
巻かれちゃってたナ


それにしても
父にしてみれば
家族のために働いていたんだろうに
母は鬼嫁だし
娘は仕事(幻視)の邪魔してくるし
いたたまれないわ〜


2018年7月3日火曜日

7月3日



昨日ごきげんだった父に勢いで
お盆までに母のお骨を
長野のお墓に入れてあげよう!
と提案してみたら  乗ってきた

弟にも確認したら
よろしく  とのことなので
そうか  これも私がやるのか
と思ったけど
長野に行ける!とわくわくしてきた


早速お寺さんに連絡

母の戒名をつけていただいたお寺さんで
とても穏やかでやさしい住職さん

まずは墓石屋さんを紹介してくれたので
明日には墓石の打ち合わせだ

お盆には間に合わなそうだけど
お盆に長距離ドライブは気が進まなかったので
何はともあれ
ひとまず一歩踏み出せたのが良かった


母は骨を海にまいてほしいとも言っていた

それも少しだけ
やってあげないとな

ゴリゴリ粉にするぞ
あの兄弟みたいに


2018年7月2日月曜日

7月2日



今日から寝込む予定だった父

朝から元気なのはいつも通り

でもいつもなら朝ごはんを食べたら
こっくりこっくりし始めて
そのまま昼寝のまま夜寝に突入する


サイクルを崩してきたぞ

今日は眠い目をこすりつつ
不安を抱きつつも
床屋に行ってサッパリ

髪をサッパリさせたら
気分が良くなったようで
鼻歌を歌い出すわ
帰り道は森林浴しようと言って
ケンチャンに遠回りさせるわ

相変わらず言ってることは
ちんぷんかんぷんで
幻視100%なんだけど
ハッピー系でたちが良い

そういえば
早朝にひとりで
シャワーまで浴びたんだ


いろんな日がやって来るもんだ

今日はあと8年生きると宣言したぞ

8年間ずっと
今日みたいにごきげんだったら
大歓迎なんだけどな


2018年7月1日日曜日

7月1日



今日もまた天気予報を見てみたら
晴れ続きだったはずが
突然3日後から雨マークが出現
気温も下がる

そういうこともある


今日は幻視モード100%だったはずの父

ちんぷんかんぷんなことは言うものの
落ち着いているし
話もできる
全然徘徊する様子もない

80%と言ったところでおさまった


今日は一緒にウロウロする覚悟だったのに

とても平和で穏やかな1日になった

ケンチャンとふたり分
お小遣いまでもらっちゃって


自然の営みとは
極めて妙なり