2020年12月31日木曜日

12月31日



 霜が降りても雪が積もっても

溶ければ何事もなかったように

冬を越えた向こうにある

春を見つめて静かに育つ


そんな野菜達のように

私はなりたい



2020年12月30日水曜日

12月30日

 


これから寒波が来るそうで

外は雪が降り出した



木の上の方にだけ当たるお日さまに

憧れている間に今年もあと一日



こんなに盛りだくさんで

景色が移り変わって

悲しくて泣いて

うれしくて喜んで

暇人でサボりまくった一年は

そうそうなかったな



最後の一日も

雪に埋もれてのんびりいこう



2020年12月29日火曜日

12月29日

 


一晩水に浸した分づき餅米を

蒸して搗いて丸めて栗餡包んで



半端に残った餅で

栗餡たっぷり包んで食べて

栗餡がはみ出ちゃったら

また栗餡たっぷり乗せて食べて



さいこうにおいしかったし

満腹で昼寝したのは久しぶり



2020年12月28日月曜日

12月28日

 


毎年今頃になると

村のおじいちゃんが餅を搗いて

おばあちゃんが栗のあんこをくるんで

栗餅を作って届けてくれた



そのほんのり甘い栗餅は

村の人達は焼いて食べるみたいだけど

うちはお雑煮に入れて食べると

いやあ こりゃほんとうにご馳走だ となる



今年はみんな何かしらあって

計画していた餅つきもできないし

何より自分達が自粛中だし

栗餅にありつけなさそうな匂いがしている





でもあのおいしいのを食べないと

なんだか山に帰ってきた気がしないし

新しい一年が始まらなそうだ



やっぱり自分で作るしかないな

おいしい餅米も栗もあるのだから



杵と臼とはいかないけど

とうとうパンこね機付属の

餅つき機能を使う時が来た



2020年12月27日日曜日

12月27日

 


自粛が始まった途端なぜか

村の重鎮達が次々用事でやってきて



ソーシャルディスタンスをキープしつつ

ケンチャンが千葉から

自転車で帰ってきたと話すと



考えられへん!とか

そんな変人 村においといたら危険や!

とか言ってくれて面白い





みなさんを驚かせて

いろいろ申し訳ないけど

笑ってくれる人ばかりなことで

私達はどれだけ助けられているだろう



笑っちゃいけないところで笑うのは

母から受け継いだ悪癖ではあるけど

よっぽどのことじゃない限り

笑っちゃえば良いよね



今日は背中押されたね

笑っちゃいな!って



2020年12月26日土曜日

12月26日



そしてケンチャンは

もうすぐ家に着くと言う



元気な声で

お風呂沸かしておいてね!と

電話がかかってきた



有言実行で千葉から山まで

3日間で帰ってきた



我がオットながら

ここまで超人だとは知らなかった






そして今度はケンチャンと共に

また自粛生活が始まる



今年はほんとうに長いこと

家にこもったなあ



きっと世界中

そんな人達ばかりだな



自分や大切な人を守りたくて

思いやりの引きこもり正月だと思えば

楽しい過ごし方も見えてくるかも



2020年12月25日金曜日

12月25日



役割があるって良い

生きる力になるから



与えられたらうれしいけど

自分で作っちゃうのも良い



私はうちの食べ物係

食べ物全般 調達係

そしてたくさん食べ係



2020年12月24日木曜日

12月24日



5年越しの大きな任務を遂行し

今日千葉を発って

自転車で帰ってくるというケンチャン



そのチャレンジは

任務をがんばったご褒美だと言う



ご褒美という言葉の意味

ほんとうに知ってるのかな?





クリスマスイブ→クリスマスに

にこにこで自転車に乗って

海岸線を走ってる人がいたら

それはきっとケンチャンです



2020年12月23日水曜日

12月23日



 最近気づいたのだけど

ずっとチェックしていた

近所のゴルフ場の天気予報は

神戸の天気予報で

最近導入した福知山城の天気予報は

舞鶴の天気予報で



分水嶺となるこのエリアの天気予報は

天気図を読めないと知れないのだ



仕方ないから私は両方見て

足して2で割ってるけど

そういうものでもないよね

天気ってのは



2020年12月22日火曜日

12月22日

 



朝日が昇る前が

なぜだか一番寒い



今朝はあらゆる植物が

白く包まれていた





改めて 動物達はすごいなあ

こんなに寒い日も

外で寝てるなんて



私の部屋も外と大して変わらないけど

パジャマの上にフリースを着て

布団みたいなズボンも履いて

ケンチャンのお姉ちゃんが最近くれた

フカフカの毛布と

綿の布団と羽毛布団をかけて

湯たんぽを入れて

やっと安眠できるくらいなのに


動物の毛は

そんなに温かいのかな



そういえば

こないだ車で走っていたら

巨大な猪が前を横切った


あいつはすごかった

確かに寒くなさそうだ



2020年12月21日月曜日

12月21日

 


火とか水とか

動くものを見ているのは

飽きなくて楽しい





飽きっぽいのは困るけど

その中でも飽きないことを見つけて

飽きるまで続けていけば良いんだよね



2020年12月20日日曜日

12月20日

 

朝起きると

また雪景色に逆戻り


日中は雨が降って

夜にはまた雪になって

朝はまた真っ白


明日は晴れるかな




薪ストーブに張りついて暮らしていたら

とうとうダウンパンツが

本当に張りついて溶けた


寒いのは嫌いじゃないけど

やっぱり暖かい場所に居続けたい


ケンチャンの貯蓄(薪)を

切り崩し続ける日々



2020年12月19日土曜日

12月19日

 


私の部屋は放っておくと

朝から晩まで3度のまま



灯油のストーブひとつでは

追いつかないので

村の友達のアドバイスにより

電気のストーブも導入してみた


12度くらいまで上がるようになった


3度を思えば

ずいぶん暖かく感じるものだね



2020年12月18日金曜日

12月18日

 


一度にたくさんの人達に会うと気づく

縁がある人には見える

縁がない人には見えないんだと


視界に入らないというか

浮かび上がって見えないというか

私のことが見えてないんだなあと

感じる人達がいる


きっと私にも

見えてない人達がいるんだなあ

そして グンと浮かび上がって

見えてる人達がいるのはわかるなあ



慣れない場所を散歩する時

人とすれ違ったら挨拶しようとか

目が合ったらお辞儀しようとか

思いながら歩いていても

不思議なくらいに誰ともすれ違わず

人がいても 不思議と私に気づかない


透明人間になったような気分

きっとここには

縁がないんだなあと思った


早く村のみんなに会いたいなあ



2020年12月17日木曜日

12月17日

 

朝 雪が降る中

鳥の群が飛んでいった


外は真っ白になり

家に籠るのにちょうど良い


薪と灯油はたくさんある

お米もたくさん

お菓子づくりの材料も漫画もある

ストレスが溜まっても大丈夫



不安定さは生きる証

落ち着くことなど

ないのだと思えば良い


ここ数日で聞こえてきた言葉には

共通点があって


そういうのは

静かに楽しむにかぎるね



2020年12月16日水曜日

12月16日

 

帰りもギュンギュン

車を飛ばして帰ってきた


ひとりだと休憩は短め

食べ物も手軽な物になる


母が大好きだった

グラコロバーガーと目が合ったので

母になった気分と

冷やかし半分とで食べた



朝 目が覚めたら白い景色

きれいだし気持ち良いけど

それにしても良い旅だったな



2020年12月7日月曜日

12月7日

 

明日から関東に

いろいろ用事をしに行くことに


帰ってきたらまた2週間自主隔離

会いたい人に会えないのは

さみしくなるなあ


積み重ねてきた日々が

途中で途切れてしまう気がして

残念な気持ちになるけど


日々は毎日完結していた と思ったら

すごく充実した日々だったな

と 気持ちが切り替わる


やりたいこととやらなきゃいけないことを

しっかり済ませて帰ってこよう


車かっ飛ばすぞ ギュンギュンと



2020年12月6日日曜日

12月6日

 


山の中は苔だらけ



産まれたての赤ちゃんだろうか

苔の赤ちゃんもかわいいな





赤ちゃんは赤ちゃんとして存在する時間は

ほんとうに短くて

あっという間に赤ちゃんから

子供の顔に変わっていく

そのうち喋り出す



子供もかわいいけど

子供と接するのは緊張する



育てたこともないし

どこまでわかってて

どこまでわかってないのか

良くわからないので

こちらは考え過ぎてしまって

うまく話せなくなる



でも赤ちゃんは

言葉とかじゃないし

何を言ったって全部受け止めてくれるというか

受け止めないでいてくれるというか

自分の気持ちだけでいられる

一方的に注ぐことができる

受け取るものもきっと

自分の中にあるものだけで



それは産まれて少しの間の人と

死にゆく人としかできない

尊い会話なのかもしれない



2020年12月5日土曜日

12月5日

 


のらぼう菜

大きくなってきたので

違う場所に植え替えたら

紫色に変色した



きれいだけど 大丈夫かしら

紫陽花みたいに

土の質によって変化するのかな


菜の花みたいな菜っ葉だそうで

食べたことないけどおいしそう

間引き菜もすでにおいしかったし

春が楽しみだな




なんて呑気なことを言ってるうちに

春が来てしまう

新居の農地に

いろいろ植えないといけないのに


季節が3ヶ月ずつしかないなんて

歳をとればとるほど短過ぎる



2020年12月4日金曜日

12月4日

 


今日は免許証の住所変更で街へ



裏に新住所を書いてもらうだけ

いとも簡単に終わった



一歩一歩 兵庫県民へ



すでに馴染み過ぎてて

変化を感じられないけど

今日は隠れ家的な

おいしいケーキ屋さんを教えてもらって

グッと丹波篠山に詳しくなった気分



好きなお店は

そんなにたくさんなくて良いけど

ケーキ屋さんは必要だった

見つかった



2020年12月3日木曜日

12月3日

 


子育てと認知症介護は

似てると言うけれど



子育ては希望がいっぱい

認知症介護は失望の連続だ

というのは

ベテランヘルパーさんも言っていた



それでも喜びもたくさんあるから

ヘルパーさんはやりがいを持って

介護を続けるのだと思うけど



家族の介護は

プロでも難しいと言う



家族の介護を上手にできる人も

たくさんいると思うけど

状況によって

上手にできなくてもしょうがない


燃え尽きたって

鬱になったって

しょうがない

だって 大変だもの


自分を責めたり 悔やんだりせずに

休める時が来たら

やりたいことが思い浮かばなくても

自分を肯定し続けることだけは

がんばれたら良いのかもな


ただただ自分のことを一番に想って

自分を大切にすることって

どういうことなのかを知ることに

一生懸命になれたら

自分の中にも希望の光が見えてくるのかも



2020年12月2日水曜日

12月2日

 


苺はがんばり続ける

うちの子になってしまったがために

いつも雑草に埋もれて



夏は空に向かって高く

冬は地べたに這いつくばって

年に一度きりの実りのために



来年は食べられたら良いな

蟻より先に



2020年12月1日火曜日

12月1日

 


今日から丹波篠山市民になった

つまり 兵庫県民



市役所からの帰りの田舎道で

闇営業で涙を流して記者会見してた

お笑いコンビの金髪の人が撮影をしてた



がんばってるんだなあ と思った

生きてる限り

何度だってやり直せるよね



そんな兵庫県民初日

私も一生懸命楽しもう