溶ければ何事もなかったように
冬を越えた向こうにある
春を見つめて静かに育つ
そんな野菜達のように
私はなりたい
湯たんぽを入れて
やっと安眠できるくらいなのに
動物の毛は
そんなに温かいのかな
そういえば
こないだ車で走っていたら
巨大な猪が前を横切った
あいつはすごかった
確かに寒くなさそうだ
朝起きると
また雪景色に逆戻り
日中は雨が降って
夜にはまた雪になって
朝はまた真っ白
明日は晴れるかな
薪ストーブに張りついて暮らしていたら
とうとうダウンパンツが
本当に張りついて溶けた
寒いのは嫌いじゃないけど
やっぱり暖かい場所に居続けたい
ケンチャンの貯蓄(薪)を
切り崩し続ける日々
12度くらいまで上がるようになった
3度を思えば
ずいぶん暖かく感じるものだね
視界に入らないというか
浮かび上がって見えないというか
私のことが見えてないんだなあと
感じる人達がいる
きっと私にも
見えてない人達がいるんだなあ
そして グンと浮かび上がって
見えてる人達がいるのはわかるなあ
慣れない場所を散歩する時
人とすれ違ったら挨拶しようとか
目が合ったらお辞儀しようとか
思いながら歩いていても
不思議なくらいに誰ともすれ違わず
人がいても 不思議と私に気づかない
透明人間になったような気分
きっとここには
縁がないんだなあと思った
早く村のみんなに会いたいなあ
朝 雪が降る中
鳥の群が飛んでいった
外は真っ白になり
家に籠るのにちょうど良い
薪と灯油はたくさんある
お米もたくさん
お菓子づくりの材料も漫画もある
ストレスが溜まっても大丈夫
不安定さは生きる証
落ち着くことなど
ないのだと思えば良い
ここ数日で聞こえてきた言葉には
共通点があって
そういうのは
静かに楽しむにかぎるね
帰りもギュンギュン
車を飛ばして帰ってきた
ひとりだと休憩は短め
食べ物も手軽な物になる
母が大好きだった
グラコロバーガーと目が合ったので
母になった気分と
冷やかし半分とで食べた
朝 目が覚めたら白い景色
きれいだし気持ち良いけど
それにしても良い旅だったな
明日から関東に
いろいろ用事をしに行くことに
帰ってきたらまた2週間自主隔離
会いたい人に会えないのは
さみしくなるなあ
積み重ねてきた日々が
途中で途切れてしまう気がして
残念な気持ちになるけど
日々は毎日完結していた と思ったら
すごく充実した日々だったな
と 気持ちが切り替わる
やりたいこととやらなきゃいけないことを
しっかり済ませて帰ってこよう
車かっ飛ばすぞ ギュンギュンと
菜の花みたいな菜っ葉だそうで
食べたことないけどおいしそう
間引き菜もすでにおいしかったし
春が楽しみだな
なんて呑気なことを言ってるうちに
春が来てしまう
新居の農地に
いろいろ植えないといけないのに
季節が3ヶ月ずつしかないなんて
歳をとればとるほど短過ぎる
家族の介護を上手にできる人も
たくさんいると思うけど
状況によって
上手にできなくてもしょうがない
燃え尽きたって
鬱になったって
しょうがない
だって 大変だもの
自分を責めたり 悔やんだりせずに
休める時が来たら
やりたいことが思い浮かばなくても
自分を肯定し続けることだけは
がんばれたら良いのかもな
ただただ自分のことを一番に想って
自分を大切にすることって
どういうことなのかを知ることに
一生懸命になれたら
自分の中にも希望の光が見えてくるのかも