私が焼く 天然酵母のパンを
食べたい 買いたいと 言ってくださる方が
ひとりふたりと 増えていったのは
ちょうど２０年前の１０月 今頃からだったなあ
こころとからだに優しいパン
と思って
焼き続けてきましたが
最近では「小麦を使ったパン」は
そのもの自体が
必ずしも優しい存在
ではなくなってきています
それは切なくも 私自身もからだで感じていて
バランスが取れてれば 問題ないのかもしれないけど
往々にしてそれがやっぱり難しく
小麦自体はそんなに悪者じゃなくても
実際に反応が出てしまうから
やっぱり避けられてしまうのは
しょうがないのかなあ
こころとからだに優しいものだと
自信を持って焼いてきたのに
「誰かの害になってしまうかもしれないものを作っている自分」
を受け入れないといけない状況になってしまったのは
とても悲しいことでした
２０年の間に そんな時代がやってくるとは
でも めげててもしょうがない
そんな状況でも
できることはないかと考えます
スペルト小麦のパンを数年焼いていますが
グルテンフリーではないので
やっぱり食べられない方がいる
（スペルトは品種改良されていないとの理由から
アレルギー反応が出にくいようです）
そしたらやっぱり お米に助けてもらおうか
今まで何度か試作をしてみましたが
思うようにはいかないのと
流行りに流されるようで それが嫌な自分がいて
そのままストップしていました
実際に身近で 小麦が食べられない人が増えてきています
そうなってくると やる気ボタンが押されます
そういうことがないと
いつまでも他人事なのが私の困ったところ
スペルトのパンを焼くきっかけになったのも
出産を機に体質が変わって
普通のパンが食べられなくなったお友達がいたからでした
先週末に 面と向かって
「美穂ちゃん！ 小麦を食べられなくなってしまってん
米粉のパンを焼いてほしいねん！」
と言ってくれた人がいました
今まで何人かの人が
米粉パンのやる気ボタンを押してくれましたが
信号のような私のボタンは
赤から黄色になり
今回のことで やっと青になったようです
よーし やるぞう！
今は米粉パンの発酵中
お米マスター達に
早速食べてもらおうと思います
フクフクと発酵中の玄米粉パン
私のパン人生も
また１から始まります
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